記憶喪失 ページ4
「っ………?………っ」
俺は言葉が出ないでいた。
俺は思った。
「可哀想」
「大丈夫だろうか」
「そんな、」
「悲しい」
いいや、違う。
「嬉しい。」
記憶が無いんだったら記憶を捏造することができる!
俺は今ならこの人とどんな関係にでもなる!!!
「愛し合える」
そんな感情が俺の心を支配していく。
やめて、やめてくれ。
嫌だ。
そんな事思ってない。
俺はこの人を心配してる、
でも。
ちょっとの嘘なら________________
許される?
今思えば何であんな事を言ってしまったのか。
俺はとても後悔している。
あんなに後悔と罪悪感に包まれるのなら言わなければ良かった。
そんな事を思っても、俺は知っている。
何をしても、無駄なんだ、
結局俺は自制心が働いてない。
働いてたらあんな事言わないやろ??
うん、そうや、働いてなかったから……………
「俺はあんたの彼氏…結婚する人やで」
俺はこの日、人生に嘘をついた
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作者名:笹木 ソレ | 作成日時:2020年3月11日 10時