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【関係名】
「生理的に無理です、ごめんなさい」
❑嫌悪感
大前提として、詩紀は虫が嫌いである。
荼毘の見た目は虫の要素が入っている上に、その他禍々しい特徴がいくらか入っているため、詩紀が好きになる要素がないといっても過言ではない。
いつかの昔、荼毘と初対面した際、初めて恐怖していたというエピソードがある程、とにかく「無理」らしい。
粘液がいつも垂れていて汚く思う、匂いが臭い…などと、本人に荼毘が嫌いな理由を聞けばいくらでも出てくる事だろう。
初めて対面したその日から今日に至るまで、上層部に対して荼毘の処分願いを計■■回提出し、全て棄却されている。
また、荼毘の足をもぐように命令したのも詩紀。本人は「実験です」と言い張っているが、八つ当たりのような気がしてならない。
詩紀の荼毘の嫌いっぷりは尋常でなく、詩紀に関わる職員達の間では有名な話である。
❑荼毘からの印象
一方、荼毘からの印象はどうなのかというと、こちらも詩紀の事を嫌っている。
とある仲の良いHUEが詩紀の事を猛烈に嫌っているため、それに釣られる形で詩紀の事を嫌っている。
その嫌いようは、詩紀が収容室の前を通るだけで「ぎゃあぎゃあ」と金切り声を上げながら威嚇したり、昔は詩紀が前を通っただけで、荼毘の近くで作業していた職員を誤って殺害する事故があった程。
このため、詩紀は荼毘の収容室、及びその周辺を立ち入り禁止にされている。
本人達としてはこれ以上ない幸福だろう。
荼毘は基本的に大人しいHUEであり、人を虐殺するようなHUEではないが、もしも収容違反した際は詩紀を真っ先に標的にする事であろう。
❑荼毘について一言
「は?…あぁ、はい。あの虫の事ですか?普通に考えて分かりません?嫌いですよ、生理的に無理です。
虫の方もこちらを嫌っているのが唯一助かるところですかね。
はぁ、いつになったらあの虫の処分願いは認可されるのでしょう…私が所長になれば流石に通るようになりますかね?」

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