消えたメンバー (ページ23)

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@ ページ23

事務所で作業をするようになってかれこれ1ヶ月はたった頃、、、

PD「Aに頼みがある。」

とのことで呼ばれた社長室。

『なんですか？頼みって？？』

PD「おまっ、いきなり入ってくるか？こんな時にやましいもの見てたら恥ずかしいな。」

『用がないなら帰ります。』

PD「いやいやいや、待て待て冗談だ。
どうだ？この環境にも慣れてきたか？」

『まあまぁ？』

PD「折り入ってのお前のお願いだが、
BTSのワールドツアーを手掛けてほしい。」

『え、、、』

それはそれは僕にとっては難しい課題だった。

PD「お前ならできる。」

ずっとPDは僕に言ってきた、お前ならできると。
その重荷に負けるときもあったけど、、、

『でも、、、』

PD「お前を求めてるやつらがいてるんだよ、困ったことにな。だからプロデュースしてやれ。」

その時に思い浮かんだのが、
《恩返し》だった。

PD「お前が考えてることは分かるぞ？でもそれはだれも求めてない答えだ。辞めるのはなしな？」

はぁーこの人はなんでもわかるのか？

PD「まぁお前の母親と付き合って長かったからな。大半お前の事分かるよ。」

『おうぇぇぇぇえー！勝手に人の考えを読み取らないでくれよ』

PD「まぁまぁ、で答えは？」

『ノーとは言わせないでしょ？やりますよ。』

PD「だとさ？お前ら。」

ドアが開けばわーーーいと効果音がついてるみたいに走り回ってるメンバー達。

JK「断られるかと思ったよ。」

JM「僕は信じてたよ？」

V「とかいって顔ひきつってたのだれですかぁー！？」

『やるよ？出来る限りは！」

JN「Aはメンバーだもん、そりゃしてもらわないと！」

SG「ちょうど周年だしな！」

そう僕達はもう5周年になる。
気づけば3年も休んでいることになる。
普通ならとっくの昔にクビになってるよね。

JH「頑張って仕上げていこう！」

RM「俺らも手伝うよ！！！」

そうやって始まった僕達の周年のコンサート。
このときにはもう決めていた。

僕はもう一度ステージに立つと。

それが僕にとっての再出発だと。