消えたメンバー (ページ13)

今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:107,682 hit

@(JKside) ページ13

済州の一部の火災は止まったかのように進んでる。
体育館には皆が集まり手当てを受けているのも分かってたから変装をして入ってみたら、

JK「、、、A？」

『、、、グク。お願い、僕を殺して！お願い！』

言ってる意味がはじめはわからなかった。
でも横をみて分かったんだ。
今にも息絶えそうなユギョンヒョンの姿が…

医者「ご親族の方ですか？」

JK「え、あ、はい！」

片手でAの背中を撫でながら話を聞くとそれは残酷な答えだった。

医者「お兄さんは全身火傷を負っていて危篤状態です。弟さんを庇ったんでしょう。」

あとから走ってやって来た三人も状況を理解し出した。

JM「A？久しぶりだね？落ち着こう、な？」

ダメだ話は耳に入れてないみたい。

医者「しかしながら虐待など受けてましたか？」

SG「いえ、そんなはずは。」

医者「弟さん状況的に数日前に怪我をされてたようで、、、」

きっと元ﾏﾈｰｼﾞｬｰだってことぐらいは皆が察していた。

『テヒョナヒョン、僕を殺してよ。殺せるよね？ね？お願い！』

『ユンギヒョン僕なら出来るでしょ？』

『ジミナ！兄ちゃんと一緒にいかせて！』

今のAにはなにも聞いてくれない。

兄「、、、A、そん、な、こと、、、頼んじゃ、、、だめ、だ。
お、まえ、は、逃げる、な。」

医者「意識が戻ったのか！？早く治療に入ろう！弟さんと離して！」

『やだっ！兄ちゃん！兄ちゃんといる！』

SG「お前の兄貴が死んでもか！？！』

シュガヒョンが怒ったのも分からなくもない。
でも事が落ち着いても、ユギョンさんは帰ってこなかった。
病院に来てからと言うものの手に届くもので人生を絶とうとするようになり、話もしなくなった。
心がなくなったかのように笑いもせず、
ただ無言で外を眺めるだけ。

JK「今日は天気だよ？」

休み時間や、オフを見つける度に時間をかけてやって来てもなにも表情は変わらなかった。

『海、、、』

JK「海？」

『海に、、、行きたい。』

要望に答えて医者に許可をもらい海の見える崖に来たのに、、、
車椅子から降りれば失いそうな気がして立ち上がるAを阻止した。

『離して。』

JK「海岸に移動しよう。」

『やだ、ここからしかいい！』

JK「だめだよ。」

車椅子から落ちたAは力がないように立ち上がりも出来ない。

『、、、、僕が何したんだって言うんだ！』

JK「誰も、責めたりしない」

今にも儚く消えそうな体を抱き締めた。