7. ネオジャパン戦 ページ9
翌朝、グラウンドへ行くとやけにざわついていた。
何かトラブルでもあったのだろうか、選手たちの間から覗く。
グラウンドの真ん中あたりにずらっと並ぶ選手たち。
全員見たことのある顔ぶれだ。
その中には帝国の奴らもいる。やけに真剣な表情だ。
「私たちはネオジャパン。あなたたちイナズマジャパンに試合を申し込むわ。
もし私たちが勝利したら――――、
日本代表の座は私たちが頂く!!」
久遠監督は少し考えたのち、承諾する。
試合の準備をしていなかった私達マネージャーは焦りながら試合の準備をする。
ネオジャパンにはマネージャーが居ないようだったので、私と春奈がサポートをすることになった。
・
・
・
試合直前、グラウンドには緊張した空気が充満していた。
こちらまで緊張してしまう。
選手たちを見渡していると源田と目が合った。
すると源田は真剣な表情から一変、気の抜けた笑みを浮かべ手を振った。
その笑顔を見るとなぜかこちらまで気が抜けてしまう。
あいつ余裕かよ。
なぜか腹が立った私はあっかんべーを返す。
源田は一瞬へらっと笑った後、真剣な表情に戻り正面を向いた。
すると一連の流れを見ていた春奈がこそっと耳打ちをする。
「源田先輩とずいぶん仲がいいんですね?」
春奈は期待しているような表情をしている。
「あいつは誰にでも優しい奴だよ。馬鹿みたいなお人好しなんだ」
恐らく恋だのなんだのを期待していたのだろう、残念そうな表情している。
試合が始まる時間になった。
負けることは…きっとないと思う。
だが、緊張した空気のせいか不安な気持ちになっていた。
52人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ(プロフ) - Kariaさん» コメントありがとうございます、本当に嬉しくて何度も何度も読み返してはニヤニヤしてしまいました。とても励みになります! (2022年3月29日 1時) (レス) id: 5fb9ab7224 (このIDを非表示/違反報告)
Karia(プロフ) - この作品は、今までに見たイナイレの夢小説の中でもトップに入るぐらい好きです。素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます! (2022年3月26日 22時) (レス) @page5 id: 03658bccca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リリィ | 作成日時:2022年3月22日 16時