36. 変身 ページ42
翌日の夕方、パーティの準備をする為イギリスエリアへ来ていた。
細かい装飾が施された外壁や大きな噴水、馬車……
まるで童話の中のような世界だった。
私たちの衣装が用意されているという場所へ案内される。
選手たちの衣装はほぼ統一されているようだ。
対して私たちマネージャーは違それぞれに似合うドレスや装飾品が用意され、ヘアメイクまでしてくれるらしい。
この差は紳士の国である所以なのだろうか。
マネージャーたちは自分用のドレスに目を輝かせていた。
私はというと正直不安だった。
今まで女の子らしい服なんて着たことがなかったから。
私みたいに女らしさの欠片もない人間がドレスなんか着ても笑われるだけじゃないか。
そんな不安でいっぱいだったのだ。
そんな私に用意されたものはミントグリーンのオフショルダーのドレスだった。
露出しすぎないようにレースのインナー付きで、丈は膝の上あたりまで。
シンプルで可愛すぎない、上品なドレス。
ドレスを着るなんて正直嫌だったが、ドレスアップした自分を見ると満更でもなくなってしまっていた。
更にヘアスタイリングで長い前髪や毛先を整えてもらい…
最後に私には可愛すぎる大きな白いリボンの髪飾り。
仕上げに軽いベースメイクに薄いピンクのリップ。
支度を全て終えた私はまるでいい所のお嬢様のようだった。
くるくると回って自分を眺める。
誰が選んだのかわからないが、結構センスあるじゃねぇか。
ご機嫌になっているとふと後ろから刺さる複数の視線に気づいた。
バッと後ろを振り返るとマネージャー達が微笑ましそうにニコニコしながらこちらをじっと見ていた。
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リリィ(プロフ) - Kariaさん» コメントありがとうございます、本当に嬉しくて何度も何度も読み返してはニヤニヤしてしまいました。とても励みになります! (2022年3月29日 1時) (レス) id: 5fb9ab7224 (このIDを非表示/違反報告)
Karia(プロフ) - この作品は、今までに見たイナイレの夢小説の中でもトップに入るぐらい好きです。素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます! (2022年3月26日 22時) (レス) @page5 id: 03658bccca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2022年3月22日 16時