9話 ページ11
Aside
「え、じゃあどうやって実技試験…」
その問いには"あぁ"と声を漏らしながら
『これだよ。これのおかげ』
捕縛布を軽く引っ張りながら言って"これで攻撃とか救助とかしてたんだ"と言うと
「…あ！君、僕を助けてくれた…」
あの子は確か増強型の…落ちてた子か
『…あぁ、確かそう、…だね？』
「…ありがとう！」
そう眩しい笑顔で言われて少し恥ずかしくなって首を窄めてきっと赤くなったであろう顔を捕縛布に埋め、
『…ほ、ほら…兄さんキレちゃうから』
言い訳がましくそう言って兄さんの方を指差すと本当に痺れを切らした顔をしていて
「Aが気付いてくれて助かったよ、危うく……」
その続きをわざと話さない兄さんに皆が身震いをして準備を進めていく皆。面白いな、なんて思って眺めていると"お前もやれ"と言わんばかりに頭に兄さんのチョップを食らった。酷い。
50m走
4.12秒
握力
57kg
「ゴリラかよ」
葡萄みたいな人に言われた。うるせぇ。
立ち幅跳び
510センチメートル
反復横跳び
50回
ボール投げ
52m
ボール投げが自分の番が終わった所で緑が話しかけてきて
「どういう個性持ってるの？」
『うーん、あぁ、兄さんと同じだよ。…どうせ今日使うことになる気がするし、サプライズ、みたいな』
そういうと不思議そうな顔で頭を傾げる緑。順番で呼ばれたら"ごめん！"なんて言って測定しに行く。
緑が投げる時、見てる側が少し騒がしくなった。無個性がどうとか入試がどうとか。あの完全な増強型で無個性とか有り得ないから。本当に。
ー46mー
「な…今、確かに使おうって…」
…ようやくお出ましねぇ…
「個性を消した。つくづくあの入試は合理性に欠くよ。お前のようなやつも入学できてしまう」
イレイザーヘッド…今までただの小汚いオッサンだったもんね…なんて失礼なことを考えながら
「個性を消した…？はっ！あのゴーグル…！そうか！見ただけで人の個性を抹消する…抹消ヒーローイレイザーヘッド…！」
"サプライズって、これ!?"なんて言いながらこちらを見る緑にグッドサインを出した。
「イレイザー？俺知らない」
「聞いたことあるわ、アングラ系ヒーローよ」
『…知らないのも無理はないよ、テレビの露出嫌いだからさ』
「…ってことは君って、プロヒーローの妹!?」
『…？そう、だね』
すると皆がうおお！と声を漏らす。
『別に珍しい事じゃないだろうに。ほら、そこにも居るじゃん』
そう言いながらジェットを指差して
"君、インゲニウムの弟でしょ？"
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノト(プロフ) - 舞さん» 長らくお待たせいたしました。応援のコメントありがとうございます。これからもちょこちょこ程度にはなりますが更新して行きます。 (10月30日 10時) (
レス) @page23 id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新ありがとうございます^_^ (10月22日 19時) (レス) @page23 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください！応援してます^_^ (2023年1月16日 15時) (レス) @page22 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - アニメ好き╰(*´︶`*)╯さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！これからもゆるりと頑張っていきます！ (2022年12月31日 1時) (レス) @page20 id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ好き╰(*´︶`*)╯ - 相澤先生推しなので最高でしたぁ(^-^)更新頑張れ👍応援してるで (2022年12月27日 21時) (レス) @page20 id: 28b6081af3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノト | 作成日時：2022年11月18日 2時
