まこっちゃんの友達�� ページ5
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まさかあの壱馬さんが、女がここに出入りすることを許可するなんて思ってもみなかった。
まこっちゃんの友達だから悪い子ではないんだろうけど、ランペって言うネームバリューだけで近づいてくる女なんて腐るほどいたから最初はあんま信用してなかった。
『あの 昂秀さん…、慎くんは？』
「まこっちゃんちょっと出てるけど、用事？呼び戻す？」
『……なら 大丈夫です、』
「てかさ、俺ら同い年だからタメ口で良いよ？」
『え、そうなんですか？』
同い年という事が分かると途端に表情を明るくした。
…え、可愛いくね？
「うん、良いよタメ口で。」
『……ありがとう、』
なんだこいつ、笑うとちょー可愛いじゃん。
「まこっちゃんと小学校から仲良いんでしょ？」
『うん、そうなの。慎くんね、凄い優しくていつも私のこと助けてくれて、』
「え、まこっちゃん小学校の時からケンカ強かったの？」
『ケンカじゃなくて…、なんて言うんだろ精神的に？』
「なにそれ(笑)」
『落ち込んでたら何も言わずに傍に居てくれたり、いじめみたいなことされてたときはわざわざ先輩に文句言いに言ってくれたり…、』
…なんか聞いたことあるその話。
はるか昔に聞いたまこっちゃんの初恋の話に瓜二つだ。
「ふーん…まこっちゃん優しいもんね。」
『うん、とっても。』
ダメじゃん壱馬さん。この子 まこっちゃんの子ですよ。
「壱馬さんとは話す？」
『ちゃんと食べてるかとか今日なにしてたんだとか話しかけてくれるよ。』
「あの壱馬さんがねぇ…、」
『噂と全然違って優しい人だった。』
そりゃ噂と違うよ。
俺らの知ってる壱馬さんじゃねぇもん。
『昂秀さん？くん？も全然怖くないね。優しい。』
「そ？てか昂秀で良いよ。」
『昂秀… うん、じゃぁ昂秀ね！』
ダメだってそんな可愛い顔して男の名前呼んだら。まこっちゃんの子じゃん。壱馬さんも完全にこいつのこと好きだし。
そんな無謀な恋、俺は絶対したくねぇ。
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作者名：makana | 作成日時：2022年11月20日 18時
