KINGの彼は番外編《K.Kawamura》 (ページ4)

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出会いの衝撃ページ4

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慎「すみません、今よろしいですか？」

深刻そうに慎が幹部室に入ってきた。

陸「なんか問題でもあった？」

慎「問題…、と言うかさっきあそこの公園で女の子拾って、」

北人「こんな時間に？」

慎「その女の子、地元の友達でAって言って…、危ないからここに連れて来ちゃって、」

「は？倉庫におるってこと？」

慎「はい、すみません。詳しくは聞いてないんですけど、襲われてたっぽくて…、服が乱れてて、」

陸「ここら辺でやられたってこと？」

慎「分かんないです、すごい震えてて聞ける状態じゃなかってんで…。」

ここら辺でやられたんならうちの責任でもあるから、
とりあえず話を聞きにみんなで倉庫に出た。
座り込んで震えながら泣いている女が居た。

「お前がAって女？」

俯きながら頷く綺麗な黒髪の隙間から白い肌が覗き、
顔が見たいと思った。

「顔上げろ。」

恐る恐る上がった顔を見た瞬間何か衝撃が走った気がした。
涙をいっぱいに溜めたその目から視線を外せなかった。

……あぁ、こいつは俺が守ってやらんと。

何故かそう思った。庇護欲、なんだろうか。無条件で守ってやりたいと思う女に出会えるなんて思ってもみなかった。

それが恋愛感情だと気づけるほどの経験もなくてまさか自分がこの女に一目惚れしているなんて気づきもせずに。

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