KINGの彼は２《K.Kawamura》【完】

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…なんか身体が重い、
寝返りをうったら何かに当たった。

目を開けると目の前にいたのは壱馬くんで、
びっくりして飛び起きた。

人って本当にびっくりすると声も出ないらしい。




「……何時、？」


『な、なんで！？』


「まだ6時やん…。」




そう言って私の腕を引っ張り再度布団に引き摺り込まれた。




『え、まってまって、なんで？』


「……うっさ。」


『え、なんで？なんで？』


「さっきから何でばっかやん(笑)」


『だって…、なんで一緒に寝てるの？』


「俺も眠くなったから。」


『………そぅなんだ、』




いやいや、そうなんだじゃなくて。
おかしいよね？私が普通の感覚だよね？




『……壱馬くんってほんとに、硬派？』


「前も言ったやん、硬派やって。」


『硬派な壱馬くん見たこと無いんだけど…。』


「硬派って2種類意味あるん知っとる？」


『女の子にまじめって意味だけじゃないの？』


「それと 腕っ節が強いやつも硬派って言うんやで？」


『壱馬くんはそっちの硬派の意味で言ったの？』


「Aに出会うまではどっちの意味でも硬派やったけどな。」


『………ほんと？』


「A以外には硬派。」


『喧嘩が強いってこと？』


「ははっ、なんでそうなんねん(笑)」



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