KINGの彼は２《K.Kawamura》【完】

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多分私はこれが1番聞きたかったんだと思う。




「何者って？」


『転校の手続きできたりとか、私のこと養ってくれたりとか…、どうしてなんだろうって思ってた。』


「RAMPAGEの親組織知っとる？」


『…ううん、分かんない。』


「LDHって聞いたことない？」


『LDHってあのLDHホールディングス？』


「そう。そこの社長の息子、みたいなもん。」


『息子ではないの？』


「俺は親と思っとるよ。良くしてもらっとるし。でも血は繋がっとらんから。」


『………血の繋がりだけが家族じゃないよ、』


「そうかもしれんな。他に聞きたいことある？」


『ううん、なんとなく分かったからもう大丈夫。』




一瞬悲しそうな顔をした壱馬くんにこれ以上は何も聞けなかった。なんの慰めにもならないだろうけど、大丈夫だよ 私がいるからね と思いを込めて壱馬くんにぎゅっと抱きついた。




「……どした？、」


『眠たくなった…。』


「………そ、。」




壱馬くんもそっと私を抱きしめ返してくれて
その温もりに安心してまた眠りについた。



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