KINGの彼は《K.Kawamura》

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『………なんで睨むの、怖いよ…、』




そう言うと慌てたように、昂秀は座り直した。




昂秀「ご、ごめん！」


『次、睨んできたら壱馬くんに言いつけるからね。』


昂秀「いや、それは勘弁して！まじで！」


『じゃぁ、もうそんなことで怒ったらダメだよ？』


昂秀「……そんなことじゃねぇし…。ダチの悪口とか気分わりぃじゃん…、」


『ふふ(笑) 優しいね、昂秀。その気持ちだけで充分だからね？』




分かった、としぶしぶ納得した昂秀。
狂犬を飼い慣らしてるとたっくんに感心されて、
慎くんは Aらしいねってなんか褒めてくれた。


こう言う類の悪口は結構言われ続けてきた。中学の時、意味も分からず嫌がらせを上級生から受けたときも蓋を開けてみたら 周りに可愛いって言われて調子乗ってる なんて身に覚えもないことが原因だったりもした。


母に似て男受けしやすいこの顔は女の子からは嫌われがちだ。昔からブスだの男好きだのよく言われていたからあんな小言みたいな陰口耐性がついててダメージはない。


それに今朝、壱馬くんが お前が一番可愛い って言ってくれた。それが慰めの言葉でも 壱馬くんがそう言うならもしかしたら私って一番可愛いのかも、なんて思えるくらいハッピー野郎に今 成り上がっているのだ。


いつの間にかすっかり壱馬信者になってるな。
壱馬さんの言うことは絶対、なんて噂 今私も体感してる。

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