おとなりさん《K.Takechi》

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アキラくんに鍵を渡すと武知さんと私の部屋に向かったので1人で大人しくソファに座って待っていた。



ふとテレビ台に目を向けるとランページさんのライブDVDと思われる横にズラーと私が出演したドラマや映画のDVDが置いてあった。




ずっとこの部屋に居たのに気づかなかった。






『んふふ(笑) ほんとに私のファンなんだなぁ…、嬉しい。』





あんまりジロジロ見るのも失礼だと思い、明日撮影する台本に目を通していると10分程度で2人が戻ってきた。





アキラ「お邪魔しまーす！いやー、まじ海青くん居てくれて良かったぁ。来たのは良いけど俺 まじビビリだからさぁ、」



海青「って言っても、俺 玄関に立ってただけやん(笑)」






……いや、なんかアキラくんたち仲良くなってない？
この短時間で何があったんだ。






アキラ「A、とりあえず家の中が荒らされてる感じはなかったよ。」



『……そっか、良かった……、』



海青「全然良くないっすよ、もうある意味脅迫やないですかこれ。」



『………でも実害ないから多分 警察動いてくれないし、』



海青「それがあり得へん。女の子がこんな怖い思いしとるんやから、すでに被害者やん。」






アキラくんと話しながら私に喋りかけるからなのか、さっきより砕けた感じの武知さん。






アキラ「とりあえず社長に報告したら警察は呼んだ方が良いねってなったんだけど。今から警察呼んで現場検証みたいなのしてもらって、防犯カメラも見てもらって安全が確保されてから部屋戻った方が良くない？」



『…でも、もう遅いし……、』



海青「いや、身の安全の方が大事ですよ。人はおらんへんかったけど、万が一 侵入してて盗聴器とかあったらヤバいし。」



アキラ「うん、調べてもらお？何も無かったらそれはそれで良いじゃん。」





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