占いツクール
検索窓
今日:82 hit、昨日:79 hit、合計:47,359 hit

4 ページ5

zm side

優雅なヴァイオリンとチェンバロの音と共に周りの着飾った男女が一斉に踊り出す

zm「ちょ、俺分からんのやって」
『大丈夫、ここに手を置いて』

慌てている俺とは反対に余裕そうな彼女に誘導されるがままに動いてみる

『いい感じじゃん!』

小声でそう言って仮面の向こうから小さくウインクをされる
顔もよく知らないはずなのに何故か心がぎゅっとした心地がする


なんとか1曲を踊り終えると周りからは割れるような拍手が聞こえてくる
どうすればいいか分からず、戸惑っていると彼女が腕を引き、扉の方を指さす

どうやら外へ行きたいらしい
頷き、人をかき分けて大広間を出て中庭へと向かった


『はー楽しかった、ありがとう付き合ってくれて』

手入れの行き届いた美しい庭園で噴水の縁に座っていると彼女が笑顔でそう言って長いレースの白手袋を外す

『踊ったことないって言ってたけど舞踏会、初めてなの?』
zm「あんま立場上、舞踏会なんて行かへんねん」
『へー…でもダンス、とっても上手だったよ』
zm「…あんたのリードのお陰や」

ありがとう、と呟くように言うと彼女は一瞬の間を置いてからくすくすと笑い出す

zm「何がおかしいねん」
『私、あんまりお礼なんて言われないからつい嬉しくて』
zm「…そうなん?」
『そうだよ』

そう答えて彼女は顔を上げ、ロレーヌの城を見上げる

『私…ここの第5王女なの』
zm「第5王女?てことは…」
『…1番、下の子なんだよね』

そう言いながら彼女は白と金の仮面を顔から外す

途端に静かになった空間には噴水から流れ落ちる水の音だけが響き渡る



少しばかり癖のあるプラチナブロンドの髪を靡かせて淡い月光を浴び、今にも消えてしまいそうな儚さをまとった彼女は目を奪われてしまうほどに美しかった

-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*--*- -*- -*- -*- -*-

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (124 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
554人がお気に入り
設定タグ:wrwrd
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

そると(プロフ) - すみれいんさん» すみれいんさん、コメントありがとうございます!他のも読んで頂けてるなんて…嬉しすぎます…!更新頑張っていくのでぜひ最後まで読んでいってください!! (9月15日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 面白そうなの見つけた!と思い読みました。ら、見た事あるお名前…他の作品も読ませていただいてます!!この作品も好きです!ありがとうございます!! (9月15日 16時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ルルさん» ルルさん、コメントありがとうございます!様だなんて…恐縮過ぎます…作品を楽しんで頂けているのなら嬉しい限りです!!更新頑張りますのでぜひ最後までお付き合いください! (9月13日 20時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - めっちゃいい作品で作者さん誰かなーと思ったらそると様でしたか!とっても素敵な作品ですねー!更新頑張ってください!どうしてこんなにもいい作品がかけるのか私には到底書けないので尊敬します! (9月13日 20時) (レス) id: 3e22a0e0f9 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - yuriori12911さん» yuriori12911さん、コメントありがとうございます!コメント頂けるとモチベめっちゃ上がります…更新スピード上げていきますのでぜひ最後までお付き合いください! (9月13日 17時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そると | 作成日時:2021年9月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。