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貴方side
夜なのに屋台などが出て賑わいを見せている街中をゾムさんとはぐれないように、繋ぐ手にぎゅっと少し力が入る
zm｢せっかくやから、どっか見たい店ある？｣
『んー…あとで一緒に食べるお菓子が欲しい！』
zm｢ええなそれ！｣
人を避けつつ、お菓子を量り売りしている屋台に寄ってゾムさんが注文をしてくれた
私はとにかく顔がバレないように気をつけながら彼と手を繋いだまま、郊外までやってくる
ロレーヌは自然が豊かなことで有名とだけあって、ほんの少し街から離れただけであっという間に木々や川などが視界に入ってくる
今日は満月なせいか、どこを見ても淡くて儚い景色か広がっていた
川の近くに腰を下ろして先程買ったクッキーなどを食べることにした
この辺りならいつものようにらっだぁ達に怯えることなくゆったりと話すことが出来る
気がつけばかなり話し込んでいて、もう月が少し傾き始めていた
『ゾムさん』
zm｢ん？どうしたん？｣
『…そちらの総統様に何かその…ご結婚とか、お見合いの予定とかってあったりしますか？』
ずっと聞こうと思っていたグレーお姉様の件を切り出してみる
彼は少し考えた後に首を捻りながら口を開く
zm｢あんま俺は把握してへんから詳しいことは分からんけどトントンがそんなこと言ってたような…｣
トントンさんは確か、今の総統様の右腕である書記長という役職だったはず
その方が言っていたならほぼ確定だろう
『やっぱり…』
zm｢まぁあいつが女を受け入れる日が来るとは思えへんけどな。それがどうかしたんか？｣
『実はそちらの総統様との縁談が持ち上がっているんです』
zm｢え？Aさんがあいつと結婚するんか？｣
『あ、や、…』
zm｢嫌や…いくらグルッペンでもAさんを渡したない｣
彼は私の制止の声も聞かずに、ぐっと手首を掴んでくる
zm｢それなら俺でええやん、なぁ…俺じゃダメなん？｣
『ぞ、ゾムさん！縁談が上がってるのは私じゃないんです』
zm｢…え？｣
彼は目をぱちくりとさせてから徐々に顔を赤くしていく
zm｢俺、めっちゃ恥ずいやん…｣
ゾムさんはそう呟きやがら俯いて顔を隠そうとする
そんな彼があまりにも可愛く思え、ついくすっと笑いを零す
zm｢わ、笑わんといてや…！｣
『ごめんね、つい可愛く思えちゃって』
zm｢それで縁談って誰なん？前に言っとった姉の誰かとか？｣
『グレイスお姉様…ロレーヌの第1王女なの』
そういうと彼は顔を顰めた
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そると(プロフ) - ねぎとろさん» ねぎとろさん、コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しい限りです…！更新頑張りますので最後までぜひお付き合いください！ (2021年12月12日 22時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ(プロフ) - めちゃめちゃ好きです！小説の書き方もすごく読みやすくて… 次の更新楽しみにしています！ (2021年12月12日 22時) (レス) id: 7227117f9d (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ルアさんさん» ルアさんコメントありがとうございます！ずっとずっと更新滞らせてしまっててすみません…今日中に更新しますのでお待ちください、！！ (2021年12月12日 12時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ルアさん - なぁんだ！僕の性癖を難いさせた神作品かぁ…！ (2021年12月10日 22時) (レス) @page17 id: b5934403b4 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - すみれいんさん» すみれいんさん、コメントありがとうございます！他のも読んで頂けてるなんて…嬉しすぎます…！更新頑張っていくのでぜひ最後まで読んでいってください！！ (2021年9月15日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2021年9月13日 0時
