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zm side
『…ゾムさん…』
zm「な、に…」
『なんで泣いてるの？』
彼女にそう問われ、自分でもわからなくなる
別に姫さんのことが好きじゃないはずなのに
彼女がグルッペンのことが好きと聞いてから
すごくもやもやした気持ちになった
認めたくない、けど
zm「…(嫉妬してたんか、俺…だっさ…)」
付き合ってすらいない他国の姫さんを勝手に好きになって
勝手に失恋して嫉妬して
阿呆すぎひんか、俺…
挙げ句の果てに彼女の心を乱すようなことまでしている
苦痛や困惑で顔を歪める姫さんも好きだけど
やっぱり
zm「泣いてへんわw嘘泣きや嘘泣き。どう？騙された？」
にしっと笑って必死に涙を引っ込める
急なことに驚いたのか、目を丸くしてからびっくりさせないでください、なんて言う彼女を体から離す
zm「何を勘違いしたん？w」
『もう、遊ばないでくださいよ…』
少し怒るような、けど安堵しているような声でそう言われる
zm「じゃ、グルッペンやな？呼んでくるわ〜」
『はい。お願いします』
皿を持ち、牢屋の鍵をかける
地下牢の入り口に鍵を戻して上へ上がる階段を登っていく
zm「っ何ほんまに泣いてるんや、…」
止まらないそれを抑えようとフードを深く被りこむ
嗚咽音を上げながら階段の隅に座り込んでいると目の前に人影が現れる
「…ゾム」
zm「………なんや。今話しかけんといて」
rbr「…」
"天"の紙をひらつかせ、俺と同じ目線までロボロがしゃがむ
rbr「大丈夫じゃないよな？皿は俺が返しとく。一旦、あんたは部屋戻り。ええな？」
zm「っいやや……俺だって、あの子がほしい…」
rbr「辛いのは分かる。せやから今は一回落ち着き」
zm「あの姫さんが、…Aのことが、っ！！」
突然、口の中へと何かを入れられる
瞬時に意識は遠のき、目の前がぼんやりとしていく
rbr「ごめんな、ゾム。でもお前は一回休んどき」
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そると(プロフ) - ぱずるさん» ぱずるさん、コメントありがとうございます！上手く伝わって感動して頂けて作者としては嬉しいです…次作そろそろ出来そうなのでもう少しお待ちください！ (2021年8月13日 12時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 完結おめでとうございます。紛うことなきハッピーエンドではありませんでしたが、そこもまた良く胸が締め付けられました。とても感動する作品をありがとうございました。これからもそると様の作品を楽しみにしております。 (2021年8月13日 11時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - タユさん» コメントありがとうございます！悲劇の女王、的な感じで書きたかったのでそれが伝わってくれたなら嬉しい限りです！！ (2019年9月30日 20時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に感動しました（ ; ; ）女王が可愛そうだったのと、ショッピ君の立ち位置が凄くいいなと思いました！本当にお疲れ様でしたm(_ _)m (2019年9月30日 20時) (レス) id: 98f6db82b1 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - きのこ(em推し)さん» コメントありがとうございます！zmさん落ち…同じ世界観…！めちゃくちゃいいじゃないですか…！頑張って書いてみます…！！ (2019年9月30日 16時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年8月9日 13時
