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貴方side
ふわふわとした心地のままぼーっとベランダにいると後ろからまた突然人の声がする
「ここにいたんですか、探しましたよ」
『…びっくりするから急に出てこないでよ、ショッピ』
shp「すみません、あまりにうわの空な様子だったので声がかけづらくて」
『べ、別にうわの空なんかじゃ…！』
shp「ふーんそうですか…で、その指にあるのはなんですか。誰にもらったん」
『え？』
言われて手を見ると右手薬指に薄紫の小さな宝石が埋め込まれた指輪がついていた
明らかに私のではない
『なにこれ…』
shp「見してください」
私の手を取り、少し見てから彼は口を開く
shp「これ、チャロアイトじゃないですか」
『チャロアイト…？』
shp「世界三大ヒーリングストーンの1つです。確か石言葉は"魅惑"…どこの皇子から貰ったんですか。締め上げてきます」
『ちょいちょい、早い早い』
殺気立つショッピを苦笑いして抑える
それにしてもいつ、つけられたんだろうか
思い出しても心当たりがあるのはグルッペン様と接近したあの時だけだ
もう一度、月明かりに向かって右手を翳し指輪を光らせる
『…綺麗』
shp「公の場に出る時は指からは外してくださいね、それ」
『えー何故？すごくこれ気に入ったの』
好きな人から貰ったものくらい、身につけておきたい
shp「まだご結婚なさっていないでしょ？それに第一皇女が薬指なんかに指輪をつけていたら大事になりますよ」
『右手だからいいじゃない』
shp「そういう問題じゃないんです。A様はもう少し、自覚してください。皇女であることを」
『分かっているわよ。……自由に恋愛すらできないのね…』
shp「…慕う人からもらったんですか」
『そう。あんなに綺麗な方を見たのは初めてね…』
チャロアイトを眺めながら先程の出来事を思い出して幸福に浸る
近いうちに、正式に面会することができるかもしれない
そうしたら指輪の事を聞いてみよう
shp「…はぁ、何も外せ、とは言ってないじゃないっすか俺は」
『え？でも指輪から外してって…』
shp「指輪から"は"です。これでも使ってください」
そう言って彼は自分のネックレスからチェーンだけを取って指輪をそこへとかける
shp「服の中につけていれておけばバレませんよ」
『！！ありがとう！』
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そると(プロフ) - ぱずるさん» ぱずるさん、コメントありがとうございます！上手く伝わって感動して頂けて作者としては嬉しいです…次作そろそろ出来そうなのでもう少しお待ちください！ (2021年8月13日 12時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 完結おめでとうございます。紛うことなきハッピーエンドではありませんでしたが、そこもまた良く胸が締め付けられました。とても感動する作品をありがとうございました。これからもそると様の作品を楽しみにしております。 (2021年8月13日 11時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - タユさん» コメントありがとうございます！悲劇の女王、的な感じで書きたかったのでそれが伝わってくれたなら嬉しい限りです！！ (2019年9月30日 20時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に感動しました（ ; ; ）女王が可愛そうだったのと、ショッピ君の立ち位置が凄くいいなと思いました！本当にお疲れ様でしたm(_ _)m (2019年9月30日 20時) (レス) id: 98f6db82b1 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - きのこ(em推し)さん» コメントありがとうございます！zmさん落ち…同じ世界観…！めちゃくちゃいいじゃないですか…！頑張って書いてみます…！！ (2019年9月30日 16時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年8月9日 13時
