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貴方side
次から次へと飛んでくる現状報告をまとめながらため息をついていると、扉が開いて誰かが入ってくる
この時間は近衛兵ではなくショッピがいたはずだ
ノックもなしに珍しいな、なんて思いながら書類から顔を上げずにいると段々と足音が近づいてくる
「ひーめさん、こんちは」
『え？』
ばっと顔を上げると目深に被っていた帽子を少し上げて笑う、近衛兵の服を着たゾムさんがいた
『なん、で…』
zm「んー？何が？」
『それはこの国の近衛兵だけがつけられる服のはずですが…』
zm「ちょっと借りただけや。あ、庭の倉庫のところにこれのほんとの持ち主がおるから後で出してあげてな」
『ま、まさか殺したの？』
zm「殺してへんわwただ気絶しとる」
『ならよかった…それで今回の目的は？』
zm「総統サマから直々の命でこの国を守りに来ただけや」
『グルッペン様の命令で？というか守るってあの兵はただのお飾りじゃ』
zm「あれは連合の正規軍やで」
『正規軍？！嘘…なら我々国の軍も…』
zm「それが俺らのとこには連絡が来てへんのや。おかしいやろ？色々と不可解な事が多すぎんねん」
『…それで直接こちらへ？』
zm「せや。なんかあればグルッペンにも書記長さんにも連絡がいく」
『…』
現状、いかに我が国が危ないかは把握できた
でもそれを我々国の手を介入して打開してもいいのだろうか…
少し考えていると突然扉が叩かれ、大声が上がる
「女王陛下、女王陛下！！」
『ゾムさん、隣に。ここなら怪しまれないから。入って！！』
がちゃりと扉が開いて慌てふためく近衛兵が入ってくる
「こ、国境の連合軍が国土侵攻を開始しました！この城へ近づいています…！！」
『っやはり…軍を総動員して食い止めて。でも好戦的になっては駄目。被害は最小限にしなさい。ショッピとチーノは？』
「現地へ向かって司令をしてくださっています」
『分かったわ。彼らにはある程度出来次第こちらへ来るように伝えて。』
「承知しました！」
そう返して彼は慌ただしく部屋を去っていった
貴方side終
────────
zm side
兵と話し終え、ため息をついている姫さんの死角でインカムへと手を当てる
zm「HQロボロ、連合が動いた」
ざざ、と雑音が鳴ってからあの良く通る声がただ一言だけ聞こえてくる
rbr「了解」
インカムを切り、帽子を再度目深に被る
さて、俺はどうしようか。
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そると(プロフ) - ぱずるさん» ぱずるさん、コメントありがとうございます！上手く伝わって感動して頂けて作者としては嬉しいです…次作そろそろ出来そうなのでもう少しお待ちください！ (2021年8月13日 12時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 完結おめでとうございます。紛うことなきハッピーエンドではありませんでしたが、そこもまた良く胸が締め付けられました。とても感動する作品をありがとうございました。これからもそると様の作品を楽しみにしております。 (2021年8月13日 11時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - タユさん» コメントありがとうございます！悲劇の女王、的な感じで書きたかったのでそれが伝わってくれたなら嬉しい限りです！！ (2019年9月30日 20時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に感動しました（ ; ; ）女王が可愛そうだったのと、ショッピ君の立ち位置が凄くいいなと思いました！本当にお疲れ様でしたm(_ _)m (2019年9月30日 20時) (レス) id: 98f6db82b1 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - きのこ(em推し)さん» コメントありがとうございます！zmさん落ち…同じ世界観…！めちゃくちゃいいじゃないですか…！頑張って書いてみます…！！ (2019年9月30日 16時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年8月9日 13時
