#34 -解散式の夜-04 ページ37
Aside_
『エレン、そろそろ起き上がれば？』
私はエレンに手を出して起こした。そんな隣でライナーは一瞬でアニにやられていた。
「A、もう行こう」
『アニ、やっぱり本気でやると強いんだね』
「すげぇ技術だな。誰からか教わったのか？」
私とアニはその場から移動しようと歩き出したがエレンの言葉にアニが足を止める。それに気づき私も足を止めた。
エレンの一言にアニは「お父さんに」と一言で返事をした。あぁ、あの時の。
「親父さんがこの技術を」
「どうでもいい」
アニはエレンの方を向いて言った。
「え？」
「こんなことやったって意味ないよ」
「この訓練のことか」
「対人格闘術なんか点数にならない。普通はあーやって流すもんさ。
憲兵団に入って内地に行く権利を貰えるのは成績上位10人だけだからね。まじめにやってるのはあんたらのような馬鹿正直なヤツらか単なるバカか」
アニの言う通り、調査兵団に入るつもりだから上位を目指してない私はもちろん、内地志願者で上位を目指してるジャンを含めてほとんどの人がやる気がなくダラダラしている。
真面目にしているのはマルコやミカサ、クリスタのような真面目な人はちゃんとしていた。
単なるバカに含まれてるだろうサシャとコニーは奥でおかしなことをしていた。
タイミングよく現れた教官はサシャとコニーのところに行き、コニーの頭を持って上げた。
「まずい！教官だ！」
エレンの言葉にアニはエレンに近づきナイフの模型を喉元まで近づけた。
それを咄嗟にエレンは止める。
「なぜか、この世界では巨人に対抗する力を高めた者ほど、巨人から離れられる。どうしてこんな茶番になると思う？」
「さぁ、なんでだろうな」
語尾を強めて力を入れるエレンはアニに抵抗しようと投げようとしたが、アニはエレンの足を取って倒した。
エレンが倒れると、エレンの上に跨りナイフの模型で喉元を狙う。
「それが人の本質だからでは？」
『アニ。もう、そろそろいいんじゃない？』
アニはエレンの上から降りた。
「とにかく私はこのくだらない世界で兵士ごっこに興じられるほどバカになれない」
アニが歩き出したので私もその後を追った。
「お前は戦士にとことん向かんようだな……」
そんなライナーの言葉に無視して歩くアニ。
『アニ？顔、怖いよ？』
「うるさいよ、もうついてくるな」
『えぇー、いいじゃん。イライラせずに、いつもみたいに一緒にサボろうよ』
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すず(プロフ) - なにこのおもしろそーなの！読ませて頂きます！！ (8月9日 0時) (
レス) id: 31af31f23c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - ゆくさん» コメントありがとうございます！気づけませんでした……、教えていただきありがとうございます！修正させていただきました！ (5月19日 14時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆく(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！#22 -絶望の中で鈍く光る-03の会話にある「奪略者よ。開拓地の移動を願ったの」の所ですが【脱落者】ではないでしょうか？？指摘が間違っていたら申し訳ないです。。 (5月19日 13時) (レス) @page25 id: 3907a8f32c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！正しい内容に修正しました！ (2023年3月20日 9時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 見させてもらってます！12話と13話が同じ内容になってます！ (2023年3月20日 9時) (レス) @page14 id: b0eae5c7d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年1月15日 22時
