#22 -絶望の中で鈍く光る-03 ページ25
Aside_
謎の恫喝も終わり、日が暮れて来た。それでもサシャはまだ走っていた。
「おい、あの芋女、まだ走らされてるぞ」
「すごいな……、5時間ぶっ通しか……。
でも死ぬまで走らされるより飯抜きだと言われた瞬間の方が悲壮な顔したよな」
コニーはサシャの様子を可哀想な眼差しで呟いた。エレンの言う通り、サシャは飯抜きと言われた時にビックリするぐらい悲しい顔をしていた。
「ダウパー村って確か山奥にある少人数の狩猟民の村だよな」
「ん？あれは？」
コニーの言葉をよそに、エレンはふと視界の隅に映った馬車について聞いた。その視線の先にある馬車には何人もの人が乗っている。
「脱落者よ。開拓地の移動を願ったの」
「そんな、まだ初日なのに」
アルミンはミーナの解答に少し驚いた様子だった。
「仕方ないさ、力のない者は去るしかない」
エレンの言葉にコニーもマルコもミーナもエレンの方を驚いた様子で見ている。
はぁ、すぐにそんなこと言って、周りに敵を作るようなことを……
「また、石拾いや草むしりをやりたいなんてな」
『厳しいのに耐えられないなら仕方ないね』
「そう言えば、君達は出身とか聞かれなかったけど」
「コイツと同じシガンシナ区だ」
『……私も同じく、シガンシナ区』
マルコの問いにエレンはアルミンに手を置き答えた。
私は少し考えた後にシガンシナ区と答えた。エレン達にも地下街育ちなことは言ってないし、説明するのもめんどくさい。
「そうだったか、それは……」
「てことはよ、その日も居たよな」
マルコは少し言葉を詰まらせたが、コニーはバカなのか無神経なのか普通なら戸惑う事を気にする様子もなく聞いて来た。
「お、おい」
「見たことあるのか、超大型巨人！」
コニーはマルコが止めるのも無視して食い気味に聞く。
「あ、あぁ」
エレンはそんなコニーの様子に少し戸惑いつつ答えた。
『とりあえず、晩ご飯食べに部屋戻ろうよ』
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すず(プロフ) - なにこのおもしろそーなの！読ませて頂きます！！ (8月9日 0時) (
レス) id: 31af31f23c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - ゆくさん» コメントありがとうございます！気づけませんでした……、教えていただきありがとうございます！修正させていただきました！ (5月19日 14時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆく(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！#22 -絶望の中で鈍く光る-03の会話にある「奪略者よ。開拓地の移動を願ったの」の所ですが【脱落者】ではないでしょうか？？指摘が間違っていたら申し訳ないです。。 (5月19日 13時) (レス) @page25 id: 3907a8f32c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！正しい内容に修正しました！ (2023年3月20日 9時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 見させてもらってます！12話と13話が同じ内容になってます！ (2023年3月20日 9時) (レス) @page14 id: b0eae5c7d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年1月15日 22時
