幸せな夢を (ページ1)

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始めてみる景色ページ1

ZZZZZZZ

、、、、、うーん。まだ、眠い。
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湿気ている。

ベランダ、開けっ放しにしてたっけな？

とにかく閉めなきゃ。

部屋にカビが生えちゃう。

そう思って起き上がったんだ。

普通なら起き上がってベランダを閉めるはず
だったのにね。

でも、起き上がったまま硬直してしまった。

起きたら見たことのない景色があったから。

とても真っ白な部屋で清潔感溢れる部屋だ。
家具は、全て白で統一されていて、
さっきまで寝ていたベットの金具まで後から白に塗装されている。白以外の色と言えば窓枠と磨硝子ぐらいしかないかな？

なかなか徹底しているね。

綺麗なことは良いことだけど、
逆に生活感がなくて不気味な感じがする。
まるで無菌室にでもいるような気分だ。

どこかの施設？それとも実験室？病室？

と思わせるような部屋だ。

家具は
さっきまで寝ていたセミダブルベットと
デスク、、、にデスクランプまでついている。
おまけに筆記用具まで置いてあるけど、
流石にパソコンは置いていない。
携帯も持っていないから、外部との連絡手段はなし、と。

窓を開けようとしてもガラスがはめ込まれてる
だけだから、開けることができない。

擦りガラスでできているせいで外はうっすらと
灰色っぽい色しか見えない。

曇りかな？

おそらく黒色ではないということは、
朝か昼辺りか？
時計は見当たらないから勘だけど。

とにかく部屋を出よう、と言いたいが。
ココハドコダ？来た覚えがないんだが。

まさか、誘拐？

昨日までの記憶はあるから記憶喪失ではないだろう。

少し慎重になろうか。

何てことないことでも重要だ。

ドアか窓。

出入り口はそれだけ。

ドアから出るにしても誘拐犯が扉の前で待ち構えている気がする。

全て白で統一されているせいか、妙に落ち着かない。

だんだんと動悸が早くなっていく。

怖い。

早く、出たい。

ここから出ないと頭がおかしくなりそうだ。

だったら、、、窓か。

でも、

１回割ってみようと思って、
怪我をしないようにシーツを足に巻き付けて
蹴ってみたけどびくともしない。
強化ガラスかな？それとも、、、、私が貧弱な
だけ？

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、、、とまぁーここまではありきたりかな？

でも、実際にこんなことに直面した時は
なかなか正常に判断出来るものじゃあない。

実際、数分間は動けなかったし。

でも、もっと驚くのはこれからだった。