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夜が明けた。
木々の隙間から朝日の光が照らしている
身体と頸が消えた鬼の着物を土に埋め、ゆっくりと下山していく
その後ろ姿はどこか、悲しげな雰囲気だった
*
野「ほ、本当に昨晩はありがとうございました!!なんと、お礼をしたら良いのか……い、いくらですか!?!?」
昨日と同じ甘味処へ向かうと、Aに気づいた野風はペコペコと頭を下げ始めた
『依頼とかではないので〜。お代なんていりませんよ〜?それに、人を救うのに命をかけるのは私の職では当然ですので〜。』
相も変わらずニコニコぶりで野風の頭を撫でる
『さて、私はもう行きますね。』
野「え……も、もう行ってしまうのですか!?わ、私も着いていきます!!」
野風が椅子からすご勢いで立ち上がりAに詰寄る
『あら〜。寂しがり屋さんですね〜?
大丈夫ですよ、またこちらに遊びに来ますし〜』
そう言うと、野風は渋々大人しくなる
野「絶対ですよ。約束です。」
『勿論です〜』
そう言って、野風の前髪をかきあげて額に口付けをする。
軽くリップ音が鳴り、野風の顔はみるみる赤くなる
野「も、もう!そういうのはちゃんと好きな人にするものですよ!!!」
『私は野風さんのこと好きですよ〜?』
野「天然……!?」
*
『それでは、またいつか〜』
野「Aさん!お元気でー!!!」
Aと野風はお互い手を振り合う。
くるりと野風に背を向け屋敷へ向かう
『私の継子にしても良かったですかね〜』
そんな呑気なことを呟きながら。
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フレフレ組尊い(プロフ) - 話し方が無理 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» 分かりました。リクエスト承りました (2020年6月8日 21時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - 返信ありがとうございます!リクエストなんですが柱の飲み会…みたいな感じがみたいです!よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年6月8日 20時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» ありがとうございます!地道に更新していきます笑 (2020年6月7日 20時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - あ、好きこれからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年6月7日 16時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五十嵐 夏目 | 作成日時:2019年9月9日 2時