* ページ8
「ヒヒッ……俺が相手になってやるよ」
『あらあら〜。1対1で来てくれるんですか〜?お優しいですね〜。……あらっ?』
いつの間にか後ろと左に回っていた鬼2体をサラリとかわす
『ふふ……いいですよ。面白いです〜』
ニコニコと上機嫌なAに、少し怯む。
「気持ち悪い……なんだこの女は……」
「あぁ……だが、美しい」
「ヒヒッ、言ってる場合か」
『漫才ですかね〜』
「「「死ね」」」
Aがそう言うと、一斉に3人が襲ってきた。
またもサラリとかわす。
重力を感じさせない動きは、とても素早く誰も追いつかない
「甘い。甘いぞ……甘い匂いがする…」
「やはり……ヒヒッ。お前、稀血だな??」
「しかも、かなりの希少価値だァ!こんな甘い匂い嗅いだこともないぞォ!!」
そう。
何を隠そうAは稀血だ。
*
鬼殺隊に入り、散々と狙われて来た。
そして、毎回こう言われるのだ
"稀血"と。
不思議に思ったAは、しのぶに血液を調べてもらった。
すると…
し「Aさんの血液を調べてみた所、稀血という結果が出ました。」
そう言われたのだ。
*
『そうですよ〜。私、稀血なんです〜。だから、私から探さなくても其方から出てきていただけるんですよ〜。
手間が省けてとても嬉しいです〜』
そう言った直後、Aは、鬼3体に向かって全力疾走していき……
『天の呼吸 陸の型_慈悲』
「……ッ!?」
「なっ」
「……ッッ」
技を3体同時に技をキメる
天の呼吸 陸の型 慈悲は、相手に苦痛を与えない技であり、最も美しい技である。
Aは、大抵この技しか使わない。
これを受けた鬼は、優しい光を浴びているかのように錯覚を起こす。
そして、目の前には
「め……がみ、様…」
慈悲深く微笑む女神の姿が見えるという。
頸が体から離れた鬼は、その場に倒れ込み、目から涙が零れる
そんな鬼たちに、Aはそっと口付けをする。
「ぁ……りが…とっ……」
消えかかっている鬼は満足そうにそっ微笑み、瞳を閉じる
『せめて、安らかに眠ってくださいね…』
Aも鬼の微笑みに返事をするかのように、微笑み返す。
冷たい夜風が吹くと同時に消えかかっていた鬼の姿が完全に消え去る。
終わった。
Aは、野風の方に走っていく
野「Aさんっ…!」
2018人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フレフレ組尊い(プロフ) - 話し方が無理 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» 分かりました。リクエスト承りました (2020年6月8日 21時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - 返信ありがとうございます!リクエストなんですが柱の飲み会…みたいな感じがみたいです!よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年6月8日 20時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» ありがとうございます!地道に更新していきます笑 (2020年6月7日 20時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - あ、好きこれからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年6月7日 16時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:五十嵐 夏目 | 作成日時:2019年9月9日 2時