5,初期刀ゴニンジャー。 ページ6
案内された所は、とても綺麗で広い部屋だった。
純和風で奥の方には刀掛台があり、襖には可愛らしい橙色の花が散りばめられている。
部屋に香る香りは、金木犀。私は、優しいこの香りが大好きである。
いつもなら見た瞬間に飛び込む部屋の風景だが、それ以上に部屋の中心に静かに佇む五振りの刀に目を奪われたままだった。
こ「この部屋は主様の部屋になります。」
『私の…部屋………これが…日本刀…』
明かりに照らされて煌めく刀身は、見た者の感情をも奪う。
テレビ等で見た事はあっても日本刀、本物は見たことがない。
こ「左から加州清光。歌仙兼定。山姥切国広。蜂須賀虎徹。陸奥守吉行にございます。」
こんのすけは「お好きな刀を。」とだけ言い、頭を下げた。
日本刀を直接見るのは初めてな筈なのに。
こんな状況初めてな筈なのに。
私はこの感覚を"知っている"。
『こんのすけ…私…この感覚…知ってる…』
その言葉を聞き、こんのすけは少し頭を上げて一言、言った。
こ「……左様で…ございますか。」
時間が過ぎてゆく。
まだ、この部屋に入ってすぐなのにずっとこの部屋に居たような不思議な感覚がある。
飛ぶ紅葉と、天色の空。
心地よい秋風に吹かれながら、私は、一振の刀を手に取った。
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年3月28日 21時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
柊花(プロフ) - 夏終朝凪さん» お返事遅くなりました(´TωT`)すみません!ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月30日 17時) (レス) id: 8d4279d0fb (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです!とても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´▽`*) (2019年9月21日 19時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊花 | 作成日時:2019年5月4日 17時