濡羽色審神者の本丸。【刀剣乱舞】

25,楽しい夜。 ページ26

『ふぅぅぅぅ！怖かった〜！』


乱「あんなに怒ること無いのにね〜！」



お風呂事件から、1時間ほど。私達はやっと歌仙達のお説教から抜け出せた。


…と言っても三日月達はまだ長谷部に簀巻きにされているが。


今は、私の部屋に乱と2人でいる。



『ふふっ！』


乱「何笑ってるの〜？主さん？」


『いやぁ〜！楽しいなって！』



窓を開けながら言う私に乱は不思議な顔をする。




乱「そりゃー、ボクも楽しかったけど……怒られたのに？」



『ち、違うくて！私、あんまり怒ってくれる人いなくて……ちゃんと家族って呼べる人も、いなかったから…あ、ごめん…』




自分で言っていて少し後悔する。

暗い話をしてしまったと。

しかし乱は決して私から目を離さずに聞いてくれていた。





乱「今度…主さんの事、沢山話してよ！」

『えっ。でも！』

乱「無理にとは言わないよ。でも、ボク達は主さんの事を良く知りたいんだ。」






そう言って乱は立ち上がった。





『もう帰っちゃうの？』

乱「うん。一緒に寝たかったけどね〜♡主さんに、お客がいるみたいだよ。」





乱は私の部屋と廊下を隔てる襖を指さして言った。

「今度は絶対一緒に寝ようね！」と小指を差し出してくる乱は、その姿まで可愛らしい。


そして、指切りをしたら満足そうに部屋を出て行った。









『って…お客…？』





??「主…入っていい…？」

26,お客様。→←24,叫び声。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す