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入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep5 said Heroine ページ35

今日は寂雷先生の病院に来ていた

定期検診だ

「最近はどうかな?いきなり眠くなる事とか、記憶が失くなる事はない?」
『ないですね。至って平和です。』
「…ふむ、このまま何もなければいいがね…。」
『そうですね…。○の前の静けさ、というやつでしょうか。なんだか嫌な予感がするんです。』
「それもマイクによる副作用かな?」
『いえ、直感的にというか、虫の知らせと言いますか。杞憂で済めばいいんですけど…。』
「…何か異変があったら直ぐ来なさい。」
『はい。』









私は寂雷先生の病院を出た

後ろを歩く不審な影に気づかずに









said Jakurai




私はAさんのマイクについて知っているだろう人物と会う約束を取り付けた

正直、会いたくはない
真実を話すかも分からない相手だ

だが話し合いに応じるとは思わなかった
色々と理由をこじつけて煙に巻くと思っていた


指定されたカフェ、指定された席に付く
案内された場所は個室だ

成る程、余程周りに聞かせたくないらしい
用心深い彼らしいな


私は注文したコーヒーに口を付ける


「やっほー!お待たせー!待ったかな?」
「…指定の時間の10分遅刻だ。時間くらい守ったらどうかね?」





「乱数君。」





「あは☆相変わらず朴念仁極めてるね☆10分しか待たせなかったからいいじゃん!」
「私は指定時間の20分前には来ていたから計30分は待ったがね。」
「うっわ!細か〜い!本当神経質なジジイだなぁ。」


「それで、彼女の事について話を聞かせてくれるかな?」
「えぇー!!寂雷ともあろう人が何の見返りもないのぉ?世の中ギブアンドテイクだよ?彼女の情報と引き換えに寂雷は何をくれるのかな?」

正直苛立ちを覚えたが彼のペースに飲まれてはいけない
その申し出は計算内だ



「彼女の成長の進捗。」
乱数君の肩が動いた

「どうやら最近は彼女からの情報が滞っているみたいだね。君、いや、君らは今の彼女がどのくらい成長したのか知らない。」
乱数君は飴をがりっと噛み砕いた

「……寂雷、てめぇ、あの子に何か言ったな?」
「何も。ただ、体の異変を教えただけだ。」

乱数君はガンっとテーブルに足を引っ掛ける
「ッチ!…何が聞きたい。」
「行儀が悪い。」
「うっせぇ耄碌ジジイ。」
乱数君は煙草を取り出して吸い始めた


「じゃあ、彼女の−−−−−−−」

「っ!てめぇ、どこまで知ってやがる。」
「ただの憶測だ。しかし、その様子じゃ当たりみたいだね。さて、話して貰おうか。」

入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep6 said Heroine→←入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep4 said Jyuto



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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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