___ 廉 。 ページ24
廉side
「…紫耀。
仕事終わったらちょっと話さん?」
「…なに?今じゃだめ?」
「ゆっくり話したいんや」
少しして、紫耀が首を縦に振った。
「じゃああとで…」
それからも順調に撮影は進んだおかげで
思っていたより早く終わった。
個室のちょっとオシャレな店。
「…紫耀、Aとなんかあった?」
早速本題を切り出す。
すると紫耀があからさまに不審な顔をした。
「…なん、で…」
「…なんでって、今日の紫耀がいつもと違うって
俺すぐ気付いたで。
せやからなんかあったんかと…」
「…なんで、今Aって呼び捨てで呼んだん?」
…やべ…
そっちのなんでか…
「…別に、ただ紫耀の呼び方が移っただけやで」
「…やっぱり、お前らできてるん?」
「は?」
確かに呼び捨てで呼んでしまったのは
失態やったけど…
「なんでそうなるん?」
…やっぱり、って、なんやねん…
沈黙が続く中、先に紫耀が口を開いた。
「…別れた」
「別れた?!」
喧嘩したとか、その程度やと予想してたから
思わず衝撃が隠せなかった。
「…俺が悪いんや。
Aを傷つけて、…Aを裏切ったから」
「…紫耀、何したん?」
「…俺、自分に自信がないねん。
アイドルの俺、仕事の俺は今報われている。
それは分かっとるけど…
普通の平野になった時…
…俺はただのつまんない男になる。
その俺をAに知られたくなかった。
せやけど仕事の面でも色々しんどくて…
…Aの前では俺の好きな俺でおる為に
他の女でストレス発散してたんや…」
「…それをAに知られてしまったん?」
紫耀はゆっくりと頷いた。
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愛美(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます( ;_; )更新頑張ります!! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 4987126d8b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 大量更新まってます (2018年3月3日 11時) (レス) id: e867817dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月16日 20時