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そんな俺を、アポロはじっと見つめたまま、小さく笑うと
「何も。我は只、翔の望みを叶えただけのこと」
そう言うと、目の前の空間を切る様に腕を振り、俺の方へと手を差し出す
アポロが開いた掌の上には、ちかちかと点滅する光が一つ
「宙から降る塵屑に縋るしかない、憐れなあの子の望みに、我が耳を傾けてあげたのだ。感謝はされども、非難される覚えは無い」
手の上に浮かぶその光の中に、アポロと翔くんの姿が映される
途切れ途切れの映像と音声の中、俺の耳にはっきりと届いたのは
『お願いです・・・智くんの替わりに、僕を唄い手に選んで下さい。智くんを、自由にして下さい・・・。っ、お願い、します・・・』
「あ、ああ・・・」
絶望に、力の抜けた身体は簡単に傾いでいく
膝と両手に痛みが走って、立ち上がらなきゃと思うのに、もう指先一つ動かすことが叶わない
それでも、四つん這いの無様な姿でも、何とか頭を持ち上げ、翔くんの姿を目に留める
映像の中、翔くんの首へ抱きつく様に回されたアポロの腕
それが解かれた時、その首筋には金色の鎖と、鮮やかな赤い輝きが残されていた
間違えるはずもない
あれは間違いなく、唄い手に渡されるあの宝石だ
それが示すのは、ただ一つ
翔くんは今も、あの部屋の中に・・・
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後までお付き合い頂きありがとうございました！今作中ではハッピーエンドへ繋げられなかったので、次章では大団円目指して頑張ります笑 コメントありがとうございました。 (2020年10月11日 19時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - まりもさん» まりもさん、コメントありがとうございました。まりもさんの毎日の楽しみになれていたなら、嬉しい限りです。次章も毎日更新目指していますので、また楽しんで頂ければ幸いです。ありがとうございました！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉さん、はじめまして。コメントありがとうございました。最後まで楽しんで頂けたようで、嬉しい限りです。次章も公開しましたので、是非そちらにもお立ち寄り下さい！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございました！最後まで楽しんで頂けて、作者冥利に尽きます(^ ^) 次章にもお付き合いいただければ幸いです！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、お疲れさまでした。二人の再開を願っていましたが、神の存在は偉大なのですね。永遠の命(？)でも大切な人がいなければ辛いだけですよね。落ち込みましたが続編があるということで、生まれ変わりの智くん！と妄想が膨らみました(笑)楽しみに待ってます。 (2020年10月7日 19時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2020年9月19日 18時
