占いツクール
検索窓
今日:19 hit、昨日:225 hit、合計:96,141 hit

39 ページ40

「あなたはさっき、僕に言いました。はじまりの御子と同じ唄声だ、と。・・・僕が御子の生まれ変わりだと、そういうことですか」

「その身その姿は異なるが、我が違える事は無い。魂の根本、本質が等しく在るのだ。故にその唄は我へ深く届き、こうしてこの場に姿を現すことが出来た」

「っ、なら、どうして智くんを唄い手に選んだのですか!?あなたが望んでいるのが御子ならば、僕を選べば良かったのに!」

「なに、簡単な事よ」





風が止む

先程までの貼り付けた様な笑いではなく、本当に愉快そうに目を細める








「ちょっとした、余興だ」




.




.



目眩がしそうだった




ただの気紛れで、智くんはあんなに苦しんで涙を流したというの?

たかが暇潰しの為に、おじさんとおばさんは深く悲しみ傷付いたというの?



そんな、理由で・・・





.


.






「さあ、翔よ。他に聞く事はあるか?」



足元がふらつき、すんでのところで踏み止まる

やり場の無い感情をどうすれば良いのかわからず、ただただ胸が苦しくなる






「・・・何を、差し出せば良いのですか」




白い部屋の中、光に照らされて微笑んでいた智くんの姿が思い浮かぶ





「どうしたら・・・」




好きだよと僕に告げた、智くんの切ない声が聞こえてくる






「どうすれば、僕の望みは、叶うのですか」






涙で滲む視界の中、すらりと伸びてきた腕が、僕の身体に纏わり付く

白く輝く髪が視界を覆い、金色の瞳の中に映る僕が、情けない顔で見つめ返してくる




「人間とは、実に愚かだ。・・・だが、それが良い」



しゃらり、耳元で音が鳴る




微かな吐息と共に、囁きが僕の耳に届いて


そして僕は、そっと目を閉じた






.



.




ねえ、智くん


僕の望みは、ただ一つ



その為なら、僕はね・・・?



.

感謝の言葉→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (219 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
360人がお気に入り
設定キーワード: , 櫻井翔 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、コメントありがとうございます! 翔くんについつい辛い役回りをさせてしまいがちで、申し訳ない限りです。 やっとこさ移行が完了しましたので、是非またお立ち寄りいただければと思います(*^^*) (9月22日 18時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、お疲れさまです。お話し楽しく読ませてもらっています。翔くん健気すぎますね。身代わりになったとき智くんの気持ちを思うと辛いです。ハッピーエンドになると嬉しいですが、続きを妄想しながら更新お待ちしています。 (9月19日 14時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - あかりさん» あかりさん、コメントありがとうございます!一応金曜日頃までは更新予定ですので、引き続き足を運んでもらえたら嬉しいです(*^^*) 数日お休み頂いたら、また毎日更新頑張ろうと思いますので、是非楽しみにしていて下さい! (9月16日 21時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 毎回更新されるのを楽しみにしています。移行のためしばらくお休みされるのは残念ですが、待つ時間も楽しみたいと思います。 (9月16日 14時) (レス) id: 43ef596bac (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゅり | 作成日時:2020年8月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。