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そこは、学校からそう遠くない場所にあった


「ここ、ですか・・・?」

「ああ。許可された時間は、三十分ほどだ。二人きりの方がいいだろうから、私は外で待っていよう。時間が来たら呼びにくるから、行っておいで」

「はい!」



学校の敷地外に広がる、鬱蒼とした森の中

樹々を分け入るように進んでいった先に見えてきたのは、真っ白な石造りの、見るからに神聖そうな建物


入り口のところには、立派な軍服を身に付けた、屈強そうな兵士が二人

二人の内、左肩にある勲章の数が多い方が先生といくつか言葉を交わして、そして僕にそっと道を譲ってくれた



「唄い手様は、この先だよ。道は一つだけ、真っ直ぐ進めばいいからね」

「あ、ありがとうございます」


思っていたよりも優しい声色に、内心どぎまぎしながら、ぺこりと頭を下げて建物の中へと足を進める





中は真っ暗で、少し進んだだけで、外の明かりは届かなくなる

壁に均等に掛けられた松明の灯りだけが、行く道を照らしてくれていた


窓の一つもない通路には、僕の足音だけが反響して、それが少しだけ怖いけど、それでも、智くんに会えるんだと思えば、足を止める理由にはならなかった



どれくらい進んだのか、通路の先に光が差しているのが見えて、残り数十メートルを一気に駆け抜ける



.


.




「しょう、くん・・・?」




ああ・・・





「っ、智くん・・・!」





.



通路を抜けたらそこは、一段と開けた場所になっていた


円形の空間で、天井はドーム状になっていて、大きな天窓が備え付けてある

そこから差し込む光が、真っ白な石に反射して、部屋中がきらきらと輝いていた



そして、円形の部屋の中心

真っ白な服に身を包んで、驚いた顔をした智くんの姿を見て、気づいたら僕は、その胸に飛び込む勢いで抱きついていた

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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、コメントありがとうございます! 翔くんについつい辛い役回りをさせてしまいがちで、申し訳ない限りです。 やっとこさ移行が完了しましたので、是非またお立ち寄りいただければと思います(*^^*) (9月22日 18時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、お疲れさまです。お話し楽しく読ませてもらっています。翔くん健気すぎますね。身代わりになったとき智くんの気持ちを思うと辛いです。ハッピーエンドになると嬉しいですが、続きを妄想しながら更新お待ちしています。 (9月19日 14時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - あかりさん» あかりさん、コメントありがとうございます!一応金曜日頃までは更新予定ですので、引き続き足を運んでもらえたら嬉しいです(*^^*) 数日お休み頂いたら、また毎日更新頑張ろうと思いますので、是非楽しみにしていて下さい! (9月16日 21時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 毎回更新されるのを楽しみにしています。移行のためしばらくお休みされるのは残念ですが、待つ時間も楽しみたいと思います。 (9月16日 14時) (レス) id: 43ef596bac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅり | 作成日時:2020年8月30日 16時

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