【wrwrd!】私がショッピくんを殴りました。【軍パロ】

02.殴られると痛い ページ3

ここのメイド長は、一体何を言ってるの…？
え、本気？武器庫を？1人で掃除？

滅茶苦茶危ないじゃないですかやだぁぁぁぁぁぁ！！

『何ここ…薄暗い…怖い…』

何か棒状の物につまずきそうになって、体勢を崩してしまう。
ていうかメイド服ってどちゃクソ動きづらいね！！
メイド長は「それでは、頑張って下さい！何かあったら呼んでくださいね。」なんて、にこやかに言ってどっか行っちゃうし…絶対ここお化け出てくるって…！

『仕方ない…片付けるか…』

と言っても、とてつもなく汚すぎて何処から片付けていいのか全く分からない。
とりあえず近くにあったシャベルを手に取ってみる。

『え、待って…血…？！』

そのシャベルには、べっとりと赤い液体が付いていた。
他にも、なんかミサイルらしき物もあるし…それに…

『何これ…小麦？』

なんで小麦が武器庫にあるの？！倉庫は？！
ここの幹部様達は一体どんな人なんだよ…！

次の瞬間、もしものために、と閉めておいた入口のドアノブがガチャガチャ、と音を立て激しく回った。

『ひゃっ…！だ、誰…？！』

思わず声をあげる。
元軍人の血が騒いだのか何なのか、よく分からないけれど、私は拳を構える。

軍人だった時は、よく素手で戦ってたっけ。

よっし…誰であろうと関係ない…！とりあえず武器庫に来るなんて危なっかしいやつに決まってる！開けた瞬間に1発殴ってやる！！←ダメだぞ、それ。

私は1度、深呼吸をしてからゆっくりとドアの鍵を開ける。

ドアが開いて、そして＿

『オラァァァァァァァ！！』

あ、そっか、この声が“ゴリラの生まれ変わり”って言われる原因か。今気がついたわ。
その人の柔らかそうなほっぺたに向かって拳を1発。
バコッと鈍い音がした。

見た事ある様な、無い様な、紫色のヘルメット。
鋭い、鮮やかな紫色の瞳が、私を睨む。

「痛った…」

『ふぇっ…？！


へ、あ、ウソ…ショ、ショッピ様……！？』


我々国幹部 ショッピ様だった。


A19歳。
人生終わったかもしれない。

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