14.殴る意味とは ページ15
夕暮れのお花畑は凄く綺麗。
女子力の欠片もない私でも、凄く綺麗だと思えるほどだった。
私は、ショッピ様の所に戻る前に、お城の中にある大きな花畑に寄ってお花を摘んでこようと考えた。
ショッピ様、なに好きか分からないからな…とりあえず誰に渡しても通用する、お花を渡す事にした。
『わぁ!すっごい綺麗!』
遠くから見るよりも、近くから見る方が分かる。
コスモスに薔薇にチューリップにパンジー…
私がその花たちに見とれていると、頭の上に何か輪っかのような物がのっかった。
いきなりの事だったので、ビックリして私は戦闘態勢になる。
「ん〜、よく似合ってるめぅ〜。」
『あ…オ、オスマン様…』
私を見て、満足げにそう言うオスマン様。
…なんか女子力私よりある気がする。
「それ、Aちゃんにあげるわ〜!よー似合ってるからな〜。」
そう言って私の頭にのっている輪っかを指さす。
触ってみると、それがシロツメクサと三葉のクローバーを使った花冠だということに気がついた。
もう花冠作れる時点で女子力じゃん!
「それで、Aちゃんはここで何してるん?“ショッピくんの”メイドになったはずやろ?」
あの、ごめんなさい。1つ思った事言っていいですか?
なんでここの幹部様たちは”ショッピくんのメイド”って言うの?!なんで専属付けないの?!
なんかそっちの言い方だと若干危うくないですか?!
『あ、それは………少し色々とありまして、私がショッピ様にお花をプレゼントしようと思い、ここのお花を少し頂けないかと…』
「あ、なんやそんな事か〜。だったら全然いいめぅ〜!ていうか、ここの花畑、俺のでもないですしねぇ。」
『え、じゃあ、どなたの…』
私が不思議に思っていると、オスマン様は向こうから綺麗な赤色の薔薇を持ってきた。
「これあげるめぅ〜。色々とちょうどいいと思うめぅ〜。」
色々とちょうど良いって…何が?
『あ、ありがとうございます…?』
私は少し首を傾げるも、小走りでショッピ様の所へ向かった。
あ、危ない、花冠落ちるところだった…
「んー、やっぱり。
面白くなりそうめぅ〜。」
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Rainレイン - URLですね((殴完結おめでとうございます (2020年6月6日 19時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん - 完結おめでとうございます。今回のお話は、ハッピーエンドで終わったのでよっかたです。この話すごい好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 3580e498d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼します!完結おめでとうございます!すごく面白かったです!この話大好きでした!これからも作品投稿頑張ってください! (2019年7月8日 21時) (レス) id: 1ce979329a (このIDを非表示/違反報告)
綺華@Project KZ(プロフ) - 草餅さん» いえいえ!どういたしまして! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 318553ad5e (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - 綺華@Project KZさん、ありがとうございます!実戦します!! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 14ae4b0fa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:草餅 | 作成日時:2019年6月15日 10時