大学3年生・春 ページ37
「これが僕の話せること全部や。……まぁ、信じられへん話やけど」
ゾムは、僕の長い話を黙って聞いていた。
余計なことまで喋ったな。行き場のない思いを誰かに聞いてほしかったのかもしれない。ゾムさんには申し訳ないけど。
「信じるで、というか、信じるしかないやん。そんな顔で話されたら」
さぞ、ひどい顔をしとるんやろな。鏡がなくても安易に想像できる。
「今の話、あいつには言わんとって。あいつに僕が好きって言うてまうと、あいつは死ぬ……」
「あ、いや、その事やねんけど……もう手遅れやわ……」
ばつが悪そうに、ゾムが目をそらす。そして、ロッカーのひとつをゆび指した。
まさか。
恐る恐るロッカーに手を掛けようとすると、ロッカーは自然に開いた。
「……嘘やろ」
「ごめん、全部きいちゃった」
頭が真っ白になる。なんでお前が居んねん。今まで隠してきたのに、お前が聞いてしもたら、お前は。
「ゾム、ありがと。私、いまから宇津橋に話があるから」
「……あぁ」
腕を強引に捕まれる。だめだ、もう逃げられない。僕も、お前も。
また俺は繰り返すのだろうか。今度こそ、お前の命を守れるかな。
「お前のこと、また殺してまうな。」
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千白は山に住む(プロフ) - 凡人さん» ありがとうございます！私もお気に入りで、昔かいたものなのについ番外編を書いてしまいます！そう言っていだだけるのならここに更新しに来てよかったー！と思えます！ありがとうございました！ (2020年6月20日 9時) (
レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - bhさん» 長らくお返事できていなくてすみません！ありがとうございますー！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
凡人(プロフ) - 更新されていてびっくりしました。私が本当に大好きなお話です...ありがとうございます！ (2020年6月5日 18時) (レス) id: 0a526fe040 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 大好きです、これからも応援しております。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - 水澪恋さん» 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！あげて落とす仕様でしたが楽しんでいただけていたら本望です！ありがとうございます、今後もがんばります(*^^*) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f80b5e4d2a (このIDを非表示/違反報告)
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