Sugar Love104 ページ6
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たまに、紫耀がなに考えてるのか
分からない時がある。
上手く掴めないっていうか
表情からも読み取れなくて。
前にふと勇太くんにそのことを話した時、
勇太くんも同じことを言ってた。
大阪から東京に越してきてから
ずっと親友してるけど、
たまに分からない時があるって。
やっぱり茄橋さんのことが好きなんだろうか。
だとしたらこの前私にしたキスは…?
一人で考えても導き出せないモヤモヤと
黒い渦が、私の心を駆け巡った。
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廉「Aちゃん?」
紫「おーい。A−戻ってこーい。」
あ「…へっ!?」
二人の問いかけにハッと我に返る。
紫「意識飛んでたけど、どした?」
あ「あ…ううん。何でもないっ。
ちょっとボーッとしてた。ごめん。」
心配そうに見つめてくる二人に
引き攣った笑顔を向けて誤魔化した。
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この日はお好み焼き串を取り扱ってたスーパーを
いくつか見つけ、候補としてメモしておいて。
また後日値段交渉をすることになった。
その帰り際。
移動販売車で売ってるアイスが目に入る。
あ「アイス食べたくないっ?」
こういうちょっと肌寒い季節って
何故か冷たいアイスが食べたくなる。
私の一言で財布取り出して買おうとする二人を
近くのベンチに座らせ、
あ「ここは私が買ってくるから
二人は待ってて。」
いつも事あるごとに奢ってもらってばっかだから
今回は私が奢ろうと並んでる最後尾に並んだ。
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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時