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Sugar Love103 ページ5

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学校周辺のスーパーをいくつか回って


中々お好み焼き串が見つからず。



取り扱いされてたとしても箱ごと


安く交渉出来るところがない。



更に少し離れた大型スーパーに行こっかという


話になって、3人で向かってる途中。







茄「あっ。紫耀くんっ」



ネックレスを投げ捨てられた時以来の


茄橋さんと遭遇した。





紫「おー。ここで何してん?」



茄「友達とお茶して、これから塾に

向かうところだよ。」



紫「へぇ。そうなんや。」



茄「…3人は何してるの?」



一瞬、私を見た時の茄橋さんの目が


鋭かったのは気のせいだろうか。



気まずいなぁ…。



思わず廉の後ろに一歩下がって


ブレザーの裾を掴んだ。







紫「俺らは文化祭に向けての食材調達の下見中。

模擬店でお好み焼き串出すねん。」



茄「ふぅん。

あっ、それじゃあ文化祭当日、

友達と遊びに行こうかな!」



紫「おん。おいでおいで。」



二人のやり取りを横で黙って聞いてる私と廉。





茄「じゃあ招待チケット用意出来たら

一番にちょーだいねっ!」



紫「ええよ。

また連絡するわ。」



茄「楽しみにしてるね。ばいばーい!」



終始楽しそうに話していた茄橋さんは、


軽快な声でさよならして去って行く。



対して私は、目を合わさないよう


茄橋さんがいなくなるまで顔を俯かせていて。



ようやく顔を上げる。







.







廉「紫耀はさー、陽葵ちゃんのことどう思ってるん。」



紫「どうって?なにが?」



二人の間に挟まれ、再び目的地まで歩き出した。



少しだけ続いてた沈黙を破るように


廉が口を開く。





廉「前に告白されてるやろ。」



なんで廉はこのタイミングで突然そんなこと…


こんなの空気悪くなるに決まってるのに…。



なんて心の中では思っていながらも


間に入れない私は黙って二人の話を聞いてることしか


出来なかった。







紫「あー…。」



複雑な表情で言葉を詰まらす。





廉「好きでも好きやなくても

そろそろハッキリさせた方がええんちゃうん。」



紫「ははっ。せやなぁ。

廉の言う通りや。」



真剣な顔つきで話す廉に対して


紫耀は何故か笑顔を浮かべてふにゃふにゃしていた。









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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時

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