Sugar Love130 ページ32
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栞「だからAが心配することでもないと
思うよ。」
あ「…そっか。」
栞「てか。もうさ、そろそろ自分の気持ちに
気付いた方がいいんじゃない?」
あ「自分の気持ち?」
意味ありげに話すさっちゃんを見つめて
首を傾げる。
栞「前にさ、私に話してくれたでしょ?
病気とかなんとかって。」
病気…?
…あぁ。茄橋さんと公園で話すことになって
途中で帰っちゃった日か。
あ「それがどうしたの?」
栞「もう答え出てるじゃん。」
…何が言いたいのか全っ然分からないんですが。
さっちゃんの回りくどい言い方に
全く理解出来てない私は、クエスチョンマークが
頭上に飛び交う。
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私の反応見て、「はぁ」と溜め息を吐いて
栞「紫耀のことが好きなんでしょ?」
ストレートにボールが投げられた。
あ「…えぇっ!?なっ、ないない!
だっ、だって紫耀は友達だし、
好きとかそういうのは…」
栞「じゃあ聞くけど、廉にはドキドキしたり
胸が苦しくなったりするの?」
あ「それは…」
ほんのたまにドキドキすることはあるけど、
廉はまた違うっていうか…
不思議と廉にはなんでも話せてるし
一緒にいて気が楽で、隣にいて居心地がいい。
栞「まぁこれは仮の話だけど、
もし、紫耀を好きって言ってる子が廉と付き合うことに
なったらどうする?」
廉が茄橋さんと…?
視線を上に向け、想像する。
あ「おめでとうって言う。」
それはもちろん迷うことなく応援する。
だって友達だもん。
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栞「じゃあその逆。
紫耀がその子の返事をオーケイして
付き合うことになったら?」
あ「え…」
紫耀と茄橋さんが付き合う…?
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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時