Sugar Love125 ページ27
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この声は…
透明感のある少し高い声と
低くてハスキーボイスだけど耳にすーっと入る声。
声のした方へ振り返ると
紫「聞こえんかった？
その手離せ言うてんの。」
廉「君達、紫耀怒らせたら恐いでー」
紫耀…！廉…！
予想通りの二人の登場に安堵した。
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「んだお前ら。」
「俺らが先に狙ったんだから邪魔すんな。」
「部外者は帰った帰ったー」
紫耀の言葉を無視して、再び歩き出そうする3人組。
「…いだだだっ！」
紫「あんま調子のんなよ。
この辺占めてんの誰やと思うてんねん。」
私の手首を掴んでる一人の男の腕を掴み、
余裕な表情とは対照に、その男は顔歪ませる。
私から手が離れた隙に廉に引き寄せられ、
無事男達から開放された。
「誰だオメェ！」
紫「俺は烏森高校2年の平野紫耀や。
この辺占めてんのは烏森だってことくらい
覚えとけアホ。」
名前を名乗った途端、3人の男の顔が一気に
青ざめて。
さっきまで強気だった態度はどこへやら。
怯えて紫耀に掴まれてる腕を振り払い、
逃げるように走って行った。
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廉「Aちゃん大丈夫？」
「どこも怪我ない？」と私の体を心配してくれる廉。
あ「うん。大丈夫。ありがとう。」
何かされたわけじゃないから幸いにも怪我はなくて
私の言葉を聞いて安心していた。
紫「A！ほんまごめん！
一人で駅前に行かせるんじゃなかった。
怖い思いさせてもうたな。」
さっきまで凄みの利いた表情が、
今じゃとても優しい表情に変わってて。
まるで別人のよう。
その紫耀がなんの躊躇いもなく私に抱き着く。
あ「ぜっ、全然平気だよっ。
紫耀と廉が助けてくれたから怖くなかったからっ」
不意打ちのハグに心臓が思い切り飛び跳ねて
戸惑いが隠せず言葉が上擦った。
何も変わってなかったと思っていたけど、
あの告白以来、二人の優しさが一段と上がって
スキンシップも前よりも増えた…ような気がする。
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作者名：rion
| 作成日時：2018年11月27日 16時
