Sugar Love【3】 (ページ23)

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Sugar Love121 ページ23

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あ「ほんっとうに違うのっ！！

はっ、初めてのキスだったから

そりゃあ最初は驚いたし

しばらくは気にしてたけど…」

紫「…はっ！？ごめっ、今なんて言うた？」

どうしたら元の紫耀に戻ってくれるのか

言葉を選びつつ喋ってたら、

急に身を乗り出す勢いでこちらを振り向いてきた。

あ「え、えぇ？…えっとだから…

最初は驚いたし…「ちゃうっ！！」

紫「その前の発言！」

その前の発言…？

あ「…は、じめてのキス…？」

紫耀の勢いに押され、無意識に体が後ろへ

少し仰け反る。

紫「A初めてだったん！？」

これ以上ないくらいに目を見開いて

大声で驚く姿に圧倒される。

あ「う、うん…」

そんなに驚くことなのかな…？

紫「うわー…俺、Aのファーストキス

奪ってしもうたん！？」

すると頭を抱え込み、また私に背を向けて

ブツブツ独り言を喋り出す。

あ「紫耀？」

って名前呼んでも

あ「もしもーし。」

いくら声掛けても聞く耳すら持ってくれない。

えぇぇ…今日の紫耀どうしちゃったの…。

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紫「いや、うん。Aの初めてが俺やもんな。

逆手に取ればええことやん。

ファーストキスが俺か…ふーん…へぇ…。」

突如不敵な笑みを浮かべ、自問自答を始める。

あ「…。」

…ほっぺが緩んでるよ、紫耀。

その姿になんだか不気味さを感じた。

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「おらぁぁぁ！！しょーーーッッ！！！」

いきなり屋上の扉がバァーンッ！と

勢いよく開いて、

何事かと思い、扉の方へ顔を向ける。

そこに立っていたのは、顰め面全開の廉の姿。

抜け出してたことがバレちゃったようだ。

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