Sugar Love119 ページ21
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きっとさっちゃんに相談すれば
何かいいアドバイスがもらえるかも。
なんて考えてると、
紫「つかさ、ずっと思ってたんやけど、」
話を切り出してきた紫耀。
紫「ネックレス見つかったん?」
体操着のパーカーから見える、
首元のネックレスを指さす。
あ「あ、うん。茄橋さんが持ってて…」
そこまで言って急いで口を塞いだ。
つい口が滑ってしまって、まずいと思いながら
落としてた視線をゆっくり上げて紫耀の顔を窺う。
紫「…どういうこと?」
紫耀には動物園で紛失したままに
なってるのをすっかり忘れていた。
穏やかだった表情が途端に険しい表情に変わる。
あ「あ…えっと…」
なんだろう。
紫耀の背後から黒いオーラが見えるような…。
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紫「また廉かよっ!!」
怪訝な表情を浮かべ、不服そうに
廉の名前を口にする。
紫耀から感じる圧に負けて、
洗いざらい話したらこの通り。
紫「なんで廉ばっかなん!?
はぁーっムカつくわぁ!!」
自分の後頭部を乱暴に�惜きむしる。
って言われても、たまたま廉がそこに
居合わせただけであって、
私がわざわざ呼んでるわけじゃない。
あ「なんでそこまで廉に対して怒るの?」
ふとした素朴な疑問を訊ねた。
この前だって廉の名前出したら怒ってたし…。
紫「…別に怒ってはない。
廉は昔からの俺の友達やし。」
あ「じゃあどうして?」
紫「けど、友達とライバルは別よ。
好きな子の口から事あるごとに
廉の名前出されたらイラつくもん。」
あ「…。」
紫「せやからAん家に廉が来た時も
ムカついてキス…あ。」
言葉の途中で今度は紫耀が口を塞ぐ。
"キス"と言うワードが出た時点で
あの時キスされた場面を脳裏に呼び起こされた。
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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時