Sugar Love117 ページ19
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紫耀の隣に並んでる廉の方からはちょうど
紫耀の体が壁になってて握られてる手は見えてない。
けどなんだろう…。
別に悪いことはしてないのに
廉にいつ気付かれるのか心臓がバクバクして
背徳感に狩られてる。
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廉「やっぱ文化祭言うたらお化け屋敷
入らなあかんやろ〜。」
模擬店で飲み食いして満足した後、また室内に戻って
辿り着いた場所はお化け屋敷。
私は平気だけど、お化け屋敷と言えば
さっちゃん達と行った遊園地の
お化け屋敷での出来事を思い出す。
紫「こんな学生が造ったお化け屋敷よゆーやろ。」
あ「…。」
とかドヤ顔で言ってるけど、本当に大丈夫かな。
紫耀って結構怖がりなイメージあるけど。
廉を先頭にお化け屋敷の中へ
一歩踏み入れようとしたら
私の後ろにいた紫耀に廊下へ引き戻されて。
紫「こっち。」
あ「え?」
私達がいないことに気付かず、先行く廉。
そのまま紫耀に連れられて、
向かう先は、私達のお昼ご飯を食べてる屋上。
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あ「ねぇ、勝手に抜け出して大丈夫?」
私達いないこと気付いたら絶対怒るよ、廉。
紫「大丈夫大丈夫。」
ズボンのポッケに手を突っ込み、
フェンスに背中を預けて、余裕そうな笑みを浮かべる。
紫「なぁ、A。」
あ「ん?」
私の顔を見て、名前を呼ぶ紫耀の表情からは、
さっきとは打って変わって真剣な表情をしていた。
紫「俺のせいでごめん。」
あ「え?急にどうしたの?」
なんか謝られるようなことされたっけ?
そう思って少し考えたけれど、
特に思い当たる節はない。
紫「陽葵がAに水かけたせいで
体操着やから。」
あ「あー…」
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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時