検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:227,659 hit

Sugar Love112 ページ14

.







廉「なぁAちゃん。」





涙も段々と引いて、少し落ち着いてきた頃。



しばらく黙っていた廉の口が開いて


言葉を続ける。







廉「ほんまは文化祭終わってから

言おう思ってんけど、」



ずっと廉の胸元に閉じ込められてた体を離し、


顔を上げて廉の顔を見ると、


真剣な眼差しと私の視線が絡む。







廉「俺、Aちゃんのことが好き。」







…え?





廉からの突然の告白に思考が停止する。



耳を疑った。



だってこんな私のどこがいいのか全然分からないし


いいとこなんて全然ないし。



好きになる要素なんてどこも…。







廉「Aちゃんは誰よりも心の優しい子やで。

周りのことちゃんと見とるし何事にも率先やし、

ネックレスを公園で探しとる時、

俺が守ってやりたいなて思った。」



あ「廉…」



考えてたことが顔に出てしまっていたのか、


読み取るように話してくれた廉。



その言葉がすごく嬉しくて


心臓の音がトクトクと鳴る。







廉「返事は今やなくてええ。

Aちゃんの頭の片隅に少しでも俺のこと

考えとってほしい。」



真剣な眼差しに胸が打たれて、鼓動が加速した。







.







.







しばらく絡む視線をどちらとも逸らすことなく


見つめ合っていると。





ガラガラッと突然教室の扉が開く。







紫「おい廉…てめー…

男の約束破ってんじゃねーよ!」



あ「しょっ、しょう!?」





すごい剣幕と形相で廉を睨みつけてる紫耀が現れた。







廉「…チッ。なんでバレとんねん。」



紫「ふざけんな!お前の考えてることくらい

分かるっつーの!!」



なんのことだろう。


めんどくさいといった表情をする廉と


眉間に皺を寄せ、顰め面な表情をする紫耀を


交互に見つめて二人の会話に首を傾げる。







.

Sugar Love113→←Sugar Love111



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (368 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1578人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。