Sugar Love112 ページ14
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廉「なぁAちゃん。」
涙も段々と引いて、少し落ち着いてきた頃。
しばらく黙っていた廉の口が開いて
言葉を続ける。
廉「ほんまは文化祭終わってから
言おう思ってんけど、」
ずっと廉の胸元に閉じ込められてた体を離し、
顔を上げて廉の顔を見ると、
真剣な眼差しと私の視線が絡む。
廉「俺、Aちゃんのことが好き。」
…
…え?
廉からの突然の告白に思考が停止する。
耳を疑った。
だってこんな私のどこがいいのか全然分からないし
いいとこなんて全然ないし。
好きになる要素なんてどこも…。
廉「Aちゃんは誰よりも心の優しい子やで。
周りのことちゃんと見とるし何事にも率先やし、
ネックレスを公園で探しとる時、
俺が守ってやりたいなて思った。」
あ「廉…」
考えてたことが顔に出てしまっていたのか、
読み取るように話してくれた廉。
その言葉がすごく嬉しくて
心臓の音がトクトクと鳴る。
廉「返事は今やなくてええ。
Aちゃんの頭の片隅に少しでも俺のこと
考えとってほしい。」
真剣な眼差しに胸が打たれて、鼓動が加速した。
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しばらく絡む視線をどちらとも逸らすことなく
見つめ合っていると。
ガラガラッと突然教室の扉が開く。
紫「おい廉…てめー…
男の約束破ってんじゃねーよ!」
あ「しょっ、しょう!?」
すごい剣幕と形相で廉を睨みつけてる紫耀が現れた。
廉「…チッ。なんでバレとんねん。」
紫「ふざけんな!お前の考えてることくらい
分かるっつーの!!」
なんのことだろう。
めんどくさいといった表情をする廉と
眉間に皺を寄せ、顰め面な表情をする紫耀を
交互に見つめて二人の会話に首を傾げる。
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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時