第54話 ★ 環境の甘え 【過去】 ページ9
翔太「空〜…!こっちだぞ〜!」
空「しょーたん!しょーたん!」
オレガしゃがんでこっちにおいでと手を広げると空はトテトテと俺の方に向かってくる。
空は3歳…。本当に、時が流れるのは早いなと感じる…。そして、この可愛い空のことも、見送らないといけないと考えてしまうとどうしても胸が痛む。
賢章と空は、よく俺のもとに遊びに来た。
空「…しょーたん!!!」
翔太「おっと!」
俺のとこに飛び込んできた空を抱っこして賢章の元に行く。
賢章「空!良かったな!翔太おじちゃんにお礼言いな?もう帰るよ?」
空「え〜…。もっとしょーたん!!」
賢章「はいはい。もっと居たいのは分かるけど、見て?もうお空、紫がかっててお星様きらきらしてきてるでしょ?だから、帰らないとママまた怒っちゃうよ?」
空「ぅ〜…。しょーたん!!しょーーーーたん!!しょーーーーーたん!!!…うぇ〜〜〜ん!!!!しょぉた〜〜〜ん!!!」
空が泣き出してしまった。
翔太「け、賢章。」
俺は困って賢章に助け舟を出した。
賢章「はぁ―…。ならもうしょーたんとずっと一緒にいれば?俺もう知らない。じゃあね、空。」
賢章は背中を向けて歩きだそうとした。
空「うっ…!うっ…!パ〜パァ〜〜〜!!!」
俺の腕からスルリと抜け、賢章ノもとへと走っていった。
賢章「まったく、しょーたんに迷惑かけちゃダメだろ?」
空「…ごめんなさい…。」
賢章「また遊んでもらいな?今日はもう帰ろう。」
空「…うん…。」
空は一度俺を見ると賢章のてをにぎってあるきだした。
翔太「またな。空。」
空「…バイバイ。しょーたん。」
とても、楽しい日常だ…。本当に。
…でも、それも長くは続かなかったんだ…。
俺は、自分のことをわかってくれる人がいて、自分のことを受け入れてくれる人がいて、ずっとその環境に甘えていたんだ。
第55話 ★ 突然に…。 【過去】→←第53話 ★ 大人びた…。 【過去】
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水無月のぞみ(プロフ) - 続きがめっちゃ気になる!楽しみにしてるので更新頑張って下さい♪ (2020年10月1日 21時) (レス) id: 75d470a583 (このIDを非表示/違反報告)
Miki - この話大好きです!実は最初のシリーズから時々、見てて泣いてしまったんです。続きめっちゃ楽しみにしてます!更新頑張ってください!応援してます! (2017年10月15日 2時) (レス) id: 146c34130b (このIDを非表示/違反報告)
AoiMika - この話がとても大好きです!これからがとても楽しみです。 (2017年6月26日 22時) (レス) id: e10d0996de (このIDを非表示/違反報告)
AoiMika - これからの展開を期待しています。 (2017年6月26日 0時) (レス) id: e10d0996de (このIDを非表示/違反報告)
ぽやぽや - はじめまして!ぽやぽやです! いつも読ませていただいています♪ とてもおもしろくて毎回楽しみにしています。 次回もまた、楽しみにしていますね♪ (2017年5月1日 18時) (レス) id: c6da9cbc36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月2日 22時