ヴァンパイアと少女の残酷で、暖かい昔話…【蒼井翔太】

第48話 ☆ 弱々しく… 【現在】 ページ3

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―AOI side―

蒼井「ッ…！？」

…。また…。過去の俺の記憶が夢に出る。

もう何度目だ…？

「翔太？」

ベッドのそばには達兄がいた。

蒼井「…。」

達央「お前、すごいうなされてたぞ？平気か？」

蒼井「はい…。」

いったん、落ち着こう…。

蒼井「…達兄、ずっといたんですか？」

達央「…あぁ。」

蒼井「…すみません。わざわざ…。」

達央「…いや、俺は平気なんだけど…。」

蒼井「いったん下に降ります。」

俺はゆっくりベッドから出た。

蒼井「ッ…！？」

達央「翔太っ！！」

ふらっと倒れそうになった俺を達兄がささえてくれた。

蒼井「…すみません。」

俺は達兄にささえてもらいながらリビングに行った。

佐藤「あ、翔太！」

蒼井「…おはようございます…。」

佐藤「あんたねぇ…、なんで最近やつれてんのさ…。まだ仕事もたまってるのに。」

蒼井「…すみません。」

佐藤「…はぁ、とりあえず、食欲は？」

蒼井「…少しだけ…。」

佐藤「ん…。あ、そうそうAが咲結ちゃんつれて幼稚園に迎えに行ったよ。」

蒼井「あ、そうですか…。」

佐藤「あんま無理させたらいけないよ？」

蒼井「はい…。」

それだけ言うと社長はキッチンのほうへと向かった。

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