第46話 ★ お前には、わからない。 【過去】 ページ1
次の日、俺は式会場に来ていた。…賢章と、顔が合わせずらい…。でも、賢章は俺を信頼して、ここに呼んだ。決して期待を裏切らない。…そして、もう街に降りるのも、賢章と関わるのも、最後にする。
そして、式が始まった。
式の最中、賢章は何かと俺の方を見ていた気がする。俺は、無理に目を背けていた。
頼むから、もう…俺の心に入ってくるなｯ…！！
そして、事が進み、俺の挨拶の時間になった。
翔太｢…新郎、新婦の御二方、本当に本当におめでとうございます。ここにいる皆様を代表して、祝福申し上げます。｣
ここの会場にいる人は半分ぐらいが俺の正体を知っており、もちろん俺の正体を知らない奴もたくさんいた。
翔太｢…私が新郎、基小野賢章と出会ったのは…約、13年ほど前です。昔はとても小さく、可愛らしく、元気がいっぱいだったのを記憶しています。よく、｢翔太兄ちゃん！｣としたってくれました。｣
そこで、会場がざわつき始めた。
翔太｢…おめでとう…。この言葉を出すことが、俺の今日の精一杯です。どうか2人で、幸せな家庭を作り上げてください。…もう、俺にはそんなことが、できないので、代わりに、幸せになってもらいたいんです。自分が人間であるということに、誇りを持って。｣
賢章が大きく目を見開いた。
翔太｢…ここにいるのに半数の方は、俺の正体をご存知なかったですね。俺は、ヴァンパイアです。｣
おれのこの一言に、会場は大きくざわついた。
翔太｢…本当は、化物である俺が、人間である賢章の式にこうやって挨拶しに来るのは、おかしな話ですが…。俺は、今まで築いたこの友情は本物だと思っています。…俺は、もう、式が終わったら街を出ます。…どうぞ、これからも幸せに暮らしてください。｣
俺は、一言いって式会場を出た。
翔太｢…。｣
｢しょーたんっ！！｣
翔太｢…賢章…。なんで来た。主役が出てきてどうする。｣
賢章｢いみが、わかんなかったから。｣
翔太｢意味…？｣
賢章｢昨日のこと！！｣
翔太｢…そのままだよ。もう俺に関わるな。｣
賢章｢…嫌だｯ！！俺は、まだしょーたんと友達でいたい！！｣
翔太｢…！｣
友達…。でも、賢章は…
翔太｢お前には、わからないだろうな。俺は、お前のことも見届けないといけないのか！？俺は死なない！！老いることもない！！でも、お前は普通の人間だｯ…！！俺が言いたいこと、わかるだろ！？俺はもう、誰の死も、見届けたくない！！｣
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水無月のぞみ(プロフ) - 続きがめっちゃ気になる！楽しみにしてるので更新頑張って下さい♪ (2020年10月1日 21時) (
レス) id: 75d470a583 (このIDを非表示/違反報告)
Miki - この話大好きです！実は最初のシリーズから時々、見てて泣いてしまったんです。続きめっちゃ楽しみにしてます！更新頑張ってください！応援してます！ (2017年10月15日 2時) (レス) id: 146c34130b (このIDを非表示/違反報告)
AoiMika - この話がとても大好きです！これからがとても楽しみです。 (2017年6月26日 22時) (レス) id: e10d0996de (このIDを非表示/違反報告)
AoiMika - これからの展開を期待しています。 (2017年6月26日 0時) (レス) id: e10d0996de (このIDを非表示/違反報告)
ぽやぽや - はじめまして！ぽやぽやです！ いつも読ませていただいています♪ とてもおもしろくて毎回楽しみにしています。 次回もまた、楽しみにしていますね♪ (2017年5月1日 18時) (レス) id: c6da9cbc36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：最先端の消しゴム | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月2日 22時
