第4話 ★ 俺好みの味 【過去】 ページ7
ーSHOUTA sideー
夜、もう十二時を回るぐらいの時間に、俺はいつものように庭を散歩していた。人間が言っている“森”は俺からしたら“庭”だ。
翔太「…こんな時間に…車?」
女が二人、車で庭の入口にやってきた。
俺はそれを木の上から見ていた。
一人の女が一方的にしゃべると1人で車に乗り戻っていった。
翔太「…またか。」
よくあることだ。悪いことをした自分の子供を1日ここの入口に置いて反省させる。
翔太「…はぁ、人の迷惑も考えろよな。」
俺の私有地に…俺が好む人間の血をわざわざ、置き去りにするなっての。
まぁ、今回も怖がって入口でおとなしく反省するだろう…。
翔太「…なんであいつ、ここに入ってきてんだ?」
しかし、その置き去りにされた女は何故か庭に入ってきた。
しばらくたって、女が毒草にやられた時に声をかけた。
翔太「毒草にやられたんだね。大丈夫?」
女はびっくりしたように目を丸くした。
驚かせたことを謝罪し、名前を名乗ると日本人か聞いてきた。
日本人、懐かしい響きだなぁ…。俺は“元”日本人だからね。
女のなまえは彩野Aというらしい。
どうしてここに来たのか、何故逃げなかったのかきいた。でも、まさか、自分から死にたくてこの庭に入るなんて…。
どうかしてる…。でも、たしかに美味しそうな血を持っていたから、専属の女にすることにした。
そうすれば、そいつと一生を共に出来、血を一生飲めるから。俺に契約されれば、こいつはもう年も取らないし、俺の声しか聞こえないし、俺の姿しか見えなくなるからな。
俺は少し、軽く血をすった。
すごく甘くて、人間で言う「ケーキを食べる」というのと同じような感覚だ。ここまで甘くて俺好みの血は今までにない。
翔太「やっぱり思った通り。すごく美味しい。ねぇ。君このまま来なよ。血、いらないんでしょ?死にたいんでしょ?なら、一生俺に血、くれよ。」
俺がそう言うと、Aは小さく頷いていた。でも、多分それは意識が朦朧として、何言われたかわからなくて適当に頷いたんだろうな。
俺はAを家に連れていくためにAを気絶させた。
第5話 ★ な、何でこんな格好!? 【過去】→←第3話 ★ 専属の… 【過去】
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ら3ら2か(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 大丈夫!絶対ならん!!wうちもあらよあらよしちゃったけど最低免れてるからw (2016年12月4日 15時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - ら3ら2かさん» 久しぶり〜!このあとに…グフフ(☆∀☆)R指定行かないようにぎりぎりまでせめて見るつもりだよ☆ これでR指定なったら笑えるわ笑 (2016年12月4日 15時) (レス) id: 1f31e782ab (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - お久しぶりです!きた、きた、、、激ピンク……!?そろそろですかね!!?あああもう楽しみです!!wこれからも更新頑張ってください! (2016年11月6日 21時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えですっ!萌え萌えで超ドキドキする(*´∀`)こんなにカッコ可愛いヴァンパイアになら血吸われてもいいです!!むしろ吸われたいww忙しいとは思いますが自分のペースで更新頑張って下さいね(*´∀`) (2016年10月23日 5時) (レス) id: ad01cac25d (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えだよ!萌え過ぎてもうドキドキヤバいwwしょーたんになら素直に血を捧げるよ? あ、twitterね、垢変えたからお迎え行こうかなって思ってたんだけど、タイミング逃したからここでアカウント言うね!(@Eru_mg41123) (2016年10月23日 0時) (レス) id: bdb3729c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 15時