同居人は有名人 6≪ﾆ/ﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ 完結 (ページ31)

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ヤキモチと同居人2 ページ31

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ニ『なーにやってんの？』
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缶チューハイをあおる手が止まった。

この声は今一番聞きたくなくて、その主は今一番会いたくない人だった。

顔をあげたらそこにはやっぱり和がいて。

キッと睨んだ。

和は何とも言えない顔をして、

ニ『とりあえず、隣いい？』

って私の横に腰かけた。

『落ち着いたら帰るって送ったのに。』

ニ『あれだけじゃわかんないでしょ？ほら、とりあえず酒飲むのやめなさいよ。どんだけ空けてんだ。寒くないの？』

目ざとい…。
和が来るまでに結構空けた缶がベンチにおいてたから。

『飲んでたらあったかいもん。』

ニ『家にいたらあったかいでしょーに。なんでこんなとこで飲んでんの？』

『和に会いたくなかったから。』

目のはじで和の渋い顔が見えたけど、見えてないふりをしてまたお酒を一口飲んだ。

ニ『なんで？俺なんかした？』

『あっ！！！』

私からお酒を取り上げた。
キッと睨んだら、和と目が合った。

ニ『いい加減怒るよ？』

わー！！！！！
怖い！怖い！！
もうすでに目が怒ってる！！！

思わず目をそらした。

…言えない。。。
昼間見たVS嵐(再放送)で女優さんにヤキモチ焼いてるとか言えない…。

偶然だった。いつもは仕事で見れないVS嵐。
たまたま年末だからか再放送されてて思わず手を止めて見ていたら、和が女優さんに告白してるとこだった。
それから番組を見てると、和はずっとデレデレデレデレ…。

テレビなのもわかってるけど。
今までそんなこと聞いたことないし。
私なんか、あの女優さんに勝てる日なんて一生来ないくらいあの人はきれいで、細くて、柔らかく笑う。

胸の中がモヤモヤして、和に会いたくなかった。
きっと八つ当たりしちゃうから。

独占欲だけが強くなってるなって思って。

この気持ちを消費したら帰ろうと思ってたのに。