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宿願していた彼女との破局。
解放された頃には、Aと離れてから2年もの月日が流れていた。
....Aは今頃何をしているのだろう。
「ちゃんと説明する」と言っておきながら連絡もしない俺のことをどう思っているのだろう。
連絡先を消してしまった今、Aと連絡を取ることは出来ない。
....まぁ、残っていたとしても俺なんかが連絡する資格なんてないのだけれど。
彼女のことを巻き込んで、傷付けて、急にいなくなって。呆れられていてもおかしくない。
「今更、だよな、」
教師になるという夢に向かって頑張っているAを、再び自分の都合で巻き込むことなんて出来なかった。
もう忘れよう。Aとの約束は果たせなかったけど、せめてAが俺を恨んでくれればそれで。
俺はその罪悪感と共に生きていく。
＿＿＿＿＿そう決めたのに。
「じゃあ皆さんちょっと注目してもらえるかな」
校長先生が手を叩いて注目を集める。
何も考えずに目をやると、この2年一度だって忘れたことのなかった人の姿が視界に入った。
「え.....なんで、」
何年かぶりに目の前に現れた彼女の姿。
伸びた髪を1つに括って、ほんのりメイクを施した彼女を見たら、痛いくらいに心臓が暴れ回る。
「今日から教育実習でお世話になります、AAと申します。宜しくお願いします」
教育、実習....
そうか、もうそんなになるのか、
すっかり頭から抜け落ちていた。
久しぶりに見たAの姿に涙が出そうになる。
��もう忘れる��そう決意したにも関わらず簡単に揺らいでしまう程に、奥にしまい込んでいたあの頃の気持ちが勝手に溢れて止まらなくなる。
「担当は渡辺先生にしようか」
「え....」
「知ってる先生がいた方が気が楽でしょ。困ったことがあったら渡辺先生に色々聞いてね」
突然担当に指名されて凄く動揺してしまい、目も合わせられずにいた。
＿＿＿＿＿そして久しぶりの2人きりの準備室。
私情に駆られてしまった俺は、何度も何度も彼女に謝ろうと試みた。
あの時はごめん
連絡出来なくてごめん
黙っててごめん
口を開いては喉につかえて出てこない言葉を飲み込んでを繰り返す。
内側でぐちゃぐちゃになった私情を押さえ込みながら、あの頃の自分を演じることで平然を装うことしか出来ずにいた。
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cleam(プロフ) - 彩海さん» お返事が遅くなり申し訳ないです....！楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）現在連載中の作品など、他の作品でも楽しんでいただけたら嬉しく思います！ (2021年11月29日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 苦しいくらいぎゅんぎゅんさせていただきました……。cleam様の書くお話は全て苦しいです！！(もちろんいい意味です)完結お疲れ様でした、今後もお世話にならせて頂きます、笑 (2021年11月17日 22時) (レス) @page49 id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» わー！よかったです（ ; ; ）幸せになるシーンが少なかったので、短いながらにお届けしてみました....！楽しんでもらえて嬉しいです（ ; ; ） (2021年11月13日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - にゃー！甘々すぎて胃もたれしそうです…♡(略：最高です♡笑)更なる幸せそうな二人まで書いて下さって心がホッコリしました♡本当にお疲れ様でした(^^) (2021年11月11日 23時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！続きをと仰っていただけることがとっても有難いです（ ; ; ）ただもう残りページがほぼないので超短編になりそうですが、なんとなく浮かびそうなのでまた出してみますね＾＾気長にお待ちいただけたら幸いです！ (2021年11月8日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年10月25日 22時
