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「お疲れ」
準備室の扉を開けると、先生がフッと柔らかい笑みを浮かべて私の方に視線をやった。
「お、お疲れ様です、」
実習を始めて1週間が経ったというのに、2人きりの空間は未だに慣れる気がしない。
「どう？先生としては慣れてきた？」
「あー....そうですね、まだまだ緊張してしまって肩が強張ったままですけど」
「くはは、A緊張しいだもんな」
先生はそう言って軽く笑った。
「生徒たちとはどう？調子いいやつらばっかで大変だろ？」
「いえ、可愛いですよ。なんだかんだ��Aちゃん��って呼ばれるの凄く好きですし」
「先生って呼べって言ってんのに本当誰も守んねぇんだよな〜俺もこの歳で未だにしょっぴーだし」
「いいじゃないですか。良好な関係性ってことですよ。好かれてなかったらそんな呼ばれ方されないです」
「良好なんだか舐められてんだか....」
先生はちょっとだけ複雑そうな顔をした。
「仲良いんだなって思いましたよ。よく先生の昔のこと根掘り葉掘り聞かれますし」
「まじ？昔の俺とか知ってどうすんだろうな」
くははっと笑いながらファイルを棚に戻していく先生。
「....好きだったら、なんだって知りたくなるんですよ」
私の言葉に先生は気不味そうに笑う。
「それにしても、相変わらず生徒誑かすのが上手なんですね」
「誑かすって。人聞き悪いだろ。別に俺は何もしてない。向こうが勝手に盛り上がってるだけ」
「こんなオッサン高校出たらどこにでもいっから」なんて自虐を交えて苦笑いをする。
そんなの嘘。
高校を出て色んな人に出会ったけど、先生ほど夢中になれる人なんて見つけられなかった。
私は知ってるよ。
先生が凄く魅力的なこと。
....だって、身をもって経験してるのだから。
そんなことを考えてはまた心が苦しくなる。
��元生徒����教育実習生��としてしか接してくれない先生を見て、もう望みはない事を悟らざるを得なかった。
何事もなくこの2週間を終えさえすれば、またただの��先生と元生徒��に戻るだけ。
そしたら先生のことも忘れて、いつか先生以外の誰かを好きになる日が来る。
いつか、苦しかったけど良い思い出だったって思う日が来る。
だから、この実習が終わったら先生のことを忘れよう。
＿＿＿＿そう思ってたのに。
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cleam(プロフ) - 彩海さん» お返事が遅くなり申し訳ないです....！楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）現在連載中の作品など、他の作品でも楽しんでいただけたら嬉しく思います！ (2021年11月29日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 苦しいくらいぎゅんぎゅんさせていただきました……。cleam様の書くお話は全て苦しいです！！(もちろんいい意味です)完結お疲れ様でした、今後もお世話にならせて頂きます、笑 (2021年11月17日 22時) (レス) @page49 id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» わー！よかったです（ ; ; ）幸せになるシーンが少なかったので、短いながらにお届けしてみました....！楽しんでもらえて嬉しいです（ ; ; ） (2021年11月13日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - にゃー！甘々すぎて胃もたれしそうです…♡(略：最高です♡笑)更なる幸せそうな二人まで書いて下さって心がホッコリしました♡本当にお疲れ様でした(^^) (2021年11月11日 23時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！続きをと仰っていただけることがとっても有難いです（ ; ; ）ただもう残りページがほぼないので超短編になりそうですが、なんとなく浮かびそうなのでまた出してみますね＾＾気長にお待ちいただけたら幸いです！ (2021年11月8日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年10月25日 22時
