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俺がもう少し考えられていたら、Aをあんなにも深く傷付けることもしなくて済んだのに....
俺は天井に向かって大きく息を吐き出した。
「これだけ精神的に追い詰めてるんだから、さすがにあの子ももう参ったんじゃない？」
「....」
「これでもまだ会おうとか考えてるんだったら、いよいよ殺さないとね〜」
彼女は出しっぱなしだった包丁の刃をじっくりと眺めた。
「どうする？今から殺しに行く？私はいつでも準備出来てるけど」
「....」
「しょうがないよね。私と翔太の間を邪魔したんだもん。邪魔なものは排除しないとね？無くなっちゃえば翔太だって目が覚めるでしょ？」
狂気じみたことを平然と言ってのける彼女に、気力も何もかも全てを奪われたような気がした。
俺はそのままゆっくりと時間をかけて冷たい床に跪き、頭を下げた。
「何？」
「.................頼む。あの子には手を出さないでくれ」
12月の床は、恐ろしく冷たかった。
「........俺が巻き込んだだけなんだ。あの子は、関係ないから、」
グッと深く頭を下げて懇願する。
彼女は頭を下げた俺の前にしゃがみ込み、顔を覗き込んだ。
「その言い方だと、翔太の方が好きみたいに聞こえるから言い方間違えない方がいいんじゃない？」
「....」
「気の迷いだったんだよね？」
「....」
「ね、翔太。そうだよね？」
ニコリと微笑む顔。
「...................気の、迷いでした、」
絞り出した言葉に彼女は満足そうに笑う。
「いいよ。許してあげる。だから、最後に約束だけしてこの件は水に流そっか」
約束....
ゆっくり息を吐き出してグッと奥歯を噛み締めた。
「もう...........彼女とは、会いません、」
「はい、よく出来ました。ついでにその子の連絡先も消しとこうね」
彼女の目の前でAの連絡先を消すように促され、ブロックリストを開く。
選択したアカウントを削除しますか?
震える手で��削除��のボタンを押す。
いとも簡単にふわりと消えてしまうAの名前。
これで完全にAとの接点を失ってしまった。
..........こうするしか、方法がなかったんだ。
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cleam(プロフ) - 彩海さん» お返事が遅くなり申し訳ないです....！楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）現在連載中の作品など、他の作品でも楽しんでいただけたら嬉しく思います！ (2021年11月29日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 苦しいくらいぎゅんぎゅんさせていただきました……。cleam様の書くお話は全て苦しいです！！(もちろんいい意味です)完結お疲れ様でした、今後もお世話にならせて頂きます、笑 (2021年11月17日 22時) (レス) @page49 id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» わー！よかったです（ ; ; ）幸せになるシーンが少なかったので、短いながらにお届けしてみました....！楽しんでもらえて嬉しいです（ ; ; ） (2021年11月13日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - にゃー！甘々すぎて胃もたれしそうです…♡(略：最高です♡笑)更なる幸せそうな二人まで書いて下さって心がホッコリしました♡本当にお疲れ様でした(^^) (2021年11月11日 23時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！続きをと仰っていただけることがとっても有難いです（ ; ; ）ただもう残りページがほぼないので超短編になりそうですが、なんとなく浮かびそうなのでまた出してみますね＾＾気長にお待ちいただけたら幸いです！ (2021年11月8日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年10月25日 22時
