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神山side
「『ババババンッ！！！』」
ライブもそろそろ終盤に差し掛かってきた頃。
盛り上がった曲がメドレーで続いて、メンバーたちのテンションもピークに。
ここまでなにもなくライブが続いてきたからちょっと気を抜いたのがアカンかった。
ふと歓声があがった方を見ると、Aが通路から降りてさっきの女の子の方に近づいていった。
神山「Aっ！！」
…そう叫んだときにはもう遅かった。
Aの周りからさっきまでの歓声とは全く違う、
まさに悲鳴、という言葉にピッタリな叫び声が聞こえてきた。
慌てて駆けつけると、床に広がる赤い液体と、Aがお腹を押さえて膝から崩れて落ちていくのが見えた。
駆け寄ろうとしたけど、Aの一番近くにいた流星が走っていくのが見えたから、
俺は震える足を一生懸命動かして、Aをそんな風にした犯人であろう人物の元へ急いだ。
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作者名：あんず | 作成日時：2020年12月5日 14時
